現場の疑問から研究へ、研究を実践へ
研究紹介・研究室紹介
2026年07月01日

村⼭ 稔⼦ 教授
人間生活学部 健康栄養学科
専門分野: 臨床栄養学
担当科目: 臨床栄養学Ⅱ(栄養評価)、Ⅲ(栄養管理)、Ⅳ(栄養教育)、臨床栄養学実習Ⅰ(食事療法)、Ⅱ(栄養管理)、臨地実習Ⅱ(病院)、総合演習、卒業研究
私は以前、病院で管理栄養士として勤務していました。患者さんの栄養状態や病態の変化は、食事摂取量の調査、身体計測、血液検査、尿検査などから評価することができます。短期間で改善傾向が見られることもありやりがいを感じる一方、どのような支援が最も効果的なのかを模索する日々でもありました。
初めて取り組んだ研究は、減塩指導の評価です。それまでの私の減塩指導は、減塩方法を並べた資料の説明が中心で、「本当に成果につながっているのか」「このままでよいのか」と疑問を抱くようになっていました。そこで、慢性腎臓病の患者さんを対象に、実際に取り組めた方法とその減塩効果の関連を検討してみました。その結果、「麺類の汁を飲まない」「栄養成分表示を確認する」「調味料は計量スプーンで量る」といった方法が、特に有効だと分かりました。この成果を基に、一人ひとりに合わせて具体的にポイントを絞った減塩指導ができるようになりました。
現在は、糖尿病の合併症である糖尿病関連腎臓病の重症化予防事業に関する研究に取り組んでいます。管理栄養士が支援することで何が変わり、それが重症化予防にどのようにつながるのかを検討しています。進歩する医療の中で、栄養管理に必要な知識やスキルも常に更新していくことが求められます。今後も研究成果を仲間と共有し、専門性を高めながら、患者さんの治療に少しでも貢献したいと考えています。

ゼミの様子