クリティカル・リーディング(批判的な読み)で文章と対話しよう!

峯島 道夫 教授
国際地域学部 国際地域学科
専門分野: 外国語教育(英語)
担当科目: 英語科教育法I・IV・研究、中等教育実習指導、クリティカル・リーディング、Translation、Practical Writing、Advanced Listening、English for Specific Purpose(s Nutrition)、卒業研究
私の研究分野は批判的思考で、特に英語教育における批判的な読みの研究をしています。批判的、と聞くと、相手の欠点を論うようなマイナスの言動を連想するかもしれませんが、そんな意味でもそれが目的でもありません(笑)。批判的な読みとは、文章と対話しながら深く読む読み方です。
中学校の教科書『NEW CROWN 2』にピーターラビットの話があります。ピーターは母親の忠告を無視してマクレガーさんの庭に入り、野菜を食べているところを見つかって必死に逃げ、服も靴もなくしてやっと家にたどり着きます。母親はどうしたのかと訝しがりながらも何も尋ねず、カモミールティーを出して寝かせます。
さて、英語の授業では「母親はピーターに何を出しましたか」のような問題が出るのが普通ではないでしょうか。正解も本文中に書いてあります。ですが、たとえば「母親はなぜ何も尋ねなかったのですか」や「もしあなたが母親だったらどうしましたか」のような問いにはどう答えますか。これらの問いに答えるには、文章を根拠に母親の心理を推論し、さらに自分の経験や価値観も総動員して妥当性のある自分なりの結論を出す必要があります。
私の専門である批判的な読みとは、このような正解のない問いを利用して、文章を吟味しながら読む読み方です。そうすれば、ピーターの母親の本当の優しさや強さも感じることができます。批判的な読みを学んで、皆さんも一緒に文章と深い対話をしてみませんか。

研究成果です。是非ご一読ください!