インフルエンザ =8月の流行期入り=
新潟県が2026年8月27日に「インフルエンザ流行期に入った」と発表しました。
17-23日の定点医療機関あたりの患者数が、流行期の目安である1人を超えて1.65人になったことを受けたものです。比較的早い流行期入りであった2025年(10月30日)より2か月、ここ10年間では最も早いということです。
例年、季節性インフルエンザは11月下旬から12月上旬にかけて流行期に入っていますが、このところは流行期入りが早めの時期へシフトしている傾向にあります。その理由について、新潟県では「不明」としています。
新型コロナ禍が明けた2023年には9月28日に流行期入りしています。
新型コロナウイルス感染症への感染予防対策に緩みが生じたこと、その予防対策により感染が回避されていたインフルエンザへの感染免疫が弱くなっていることなどがその理由とされていました。
ただ、その後3年を経過して、従前の生活に戻りつつあるなかでも流行期のシフトが進むのはどうしてでしょうか。
実は、亜熱帯である東南アジアでは、雨季に患者数が若干増える傾向があります。ただ、「季節性」インフルエンザと言いながら、大きな「季節による流行」はありません。
温帯にある日本が「亜熱帯化」して「季節による流行」のパターンが崩れているのかもしれません。いずれにしても、今後の感染者数の推移を見守る必要はありますし、通年で感染予防対策を講じる心構えがより大切になると考えます。
私が県内医療機関で診療しているなかでも、8月に入ってからA型インフルエンザ感染者が散発、漸増していました(実は、新型コロナウイルス感染者もコンスタントに発生しています…)。手洗いなどの感染予防対策や発熱等の症状がある際に外出を控える等の対応は変わりません。改めて、コラム「インフルエンザ(令和7年10月17日)」なども参照し、ワクチン接種も例年の時期で構いませんので、検討していただければと思います。
(令和8年9月3日、センター長:田中純太)