時代とともに進化する農業
研究紹介・研究室紹介
2025年06月27日
董 琪 准教授
北東アジア研究所
専門分野: 農業経済、開発経済、中国経済
担当科目: 統計分析入門など
私は農業経済学を専門とし、農業法人の経営、農業投資、技術進歩、産業転換などのテーマを中心に研究を行っています。 中国人民大学で農業経済学を学び、東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士号を取得しました。これまで、東京大学、学習院大学、国際農林水産業研究センター、環日本海経済研究所(ERINA)などの研究機関で研究を重ね、現在は新潟県立大学にて教育・研究活動を行っています。
私の研究では、日本および中国の農業法人の発展と経営効率に焦点を当て、農業経済の多様化や構造変化について実証的な分析を行っています。
近年は、少子高齢化による農業従事者の減少や国内市場の縮小という課題に直面する日本の農業において、農業法人の役割やその経営行動に注目し、実証研究を進めています。日本における農業法人の数は年々増加し、従来の家族経営とは異なる経営形態が広がりを見せています。こうした変化が農業生産性や市場競争力に与える影響を分析し、農業法人の成長と持続可能な発展に関する政策的示唆を提供することをめざしています。また、新潟県を事例とした地域農業の輸出競争力の分析や、日米中の農業法人を比較する研究も進めています。

農業政策と経済動向をテーマに開催した国際ワークショップ