COIL型授業の実施~韓国語ライティングⅡ(上級)~

その他 開催日:2022年1月23日(日)

 2021年度後期に、国際地域学部の授業「韓国語ライティングⅡ(上級)」(韓国語専攻学生対象)では、韓国語教員を目指す韓国のサイバー韓国外国語大学の韓国語学部の学生とZoomでオンライン交流授業を行いました。本学の学生は、コロナで日本に来られない韓国人のための日本旅行を企画し案内する内容を韓国語で作文し、PPTを作成し発表を行いました。発表後、両大学の学生は発表の内容と韓国語学習などについて韓国語で話し合う交流の時間を設けました。

  
(写真)授業の様子

  • COIL型授業の概要

【参加者】
新潟県立大学国際地域学部:3年生13名、2年生2名 サイバー韓国外国語大学韓国語学部:8名
【実施期間】
・2022年1月23日(日)10時30分~12時10分
*サイバー韓国外国語大学の学生のみなさんが社会人であるため、日曜日を利用し授業を行いました。
・事前学習(授業外でのリサーチと自習を含む)2021年12月1日~2022年1月22日
【使用したICT】 Zoom

  • 授業実践の展開

【事前準備】

1.新潟県立大学
 普段の授業を進めながら、授業の時間を割愛し以下の順番で発表の準備を行いました。
①ペアを組み、紹介したい日本の名所(函館/鹿部、秋田、横浜、静岡、金沢、京都(1)、京都(2)、沖縄)を決め内容を企画
②韓国語で原稿を作成し、提出
③内容と韓国語の修正を進めながら、発表資料(PPT)を作成
④授業で発表:クラスみんなで評価し、修正点について話し合う
⑤発表の練習:内容や韓国語の修正を続けながら発音指導を受ける
2.サイバー韓国外国語大学
①韓国語教育実習科目を履修済みの者を対象に8名を選抜
②オリエンテーション:交流授業への参加方法と内容確認

【実施当日】
(1部)新潟県立大学の学生による日本旅行の紹介:64分(8チーム)
(2部)サイバー韓国外国語大学学生との交流:35分
ブレークアウトルームで韓国語による交流

【実施後】
両大学学生の手紙交換:ワード(韓国語)で作成したものを教師が収集し、伝達

  • 実践結果

 韓国の人に日本の旅行を紹介するといった現実的な目的を持つことで、内容の構成から文章を書き発表するすべての活動において、学生は能動的に授業に参加する様子がうかがわれました。交流授業後の学習者アンケートからは、学習したことを使って韓国人の前で発表することで達成感を感じ、今後の韓国語学習への意欲向上にもつながっていることがわかりました。韓国側の学生は将来韓国語教員を目指しており、日本で韓国語を学習する学習者との交流ができ、両大学の学生とも満足する時間になったと考えられました。

  • 学生による感想(一部抜粋)

・クラスの前で発表したときよりも緊張したが、発表した後は達成感でいっぱいだった。発表準備中には先生に発音の練習と文法の誤用についての修正等をしていただいたおかげで自分の韓国語のスキルが上達したと思う。
・発表の後に直接フィードバックを貰えたり、様々な質問や話題について話すことが出来たりして、とても楽しく交流することが出来ました。
・実際に韓国の方と話す機会は、学校の先生以外なかったのでとても貴重な体験になった。決まった台本がない中での会話はとても不安だったが、聞き取り、会話などほぼほぼ可能だった自分が知ることができて自信にも繋がったように思う。
・今まで習った語彙と文法を自分で使って話すことが出来て嬉しかった。しかし時々自分の言いたいことを伝えることができなかった時もあり、もっと勉強をし、もっとたくさんの韓国の方とコミュニケーションをとりたいと思った。
・思ったよりも自分が言いたいことが韓国語で伝えられなくてもどかしかったですが、もっと分かるようになるために4年生になっても韓国語の授業をとろうと思うきっかけになりました。もう少し話す時間が長くあればよかったと思いました。
・確かに先生も学生も準備は大変だけれど、達成感ややりがい、楽しさを感じられる企画だった。自分から韓国人との関わりを持つのが難しい人にとって、授業で交流の場を作って頂けることはありがたかった。