気管支ぜん息(ぜん息)

新しい年を迎えました。インフルエンザについてはようやく新潟県内の警報が解除されましたが、引き続き発熱等で医療機関を訪れる患者さんが目立ちますので、日々の生活習慣から体調を整え、感染予防対策にも心がけながら、元気に勉強や課外活動に取り組んでいただければと思います。

ところで、皆さんは寒い時期に運動をした際、息切れや咳が長く続くようなことがありますか?あるいは、かぜを引いたときに咳だけがいつまでも残ってしまいがちということはないでしょうか?

 そのような人は「ぜん息」かもしれません。

 特に、小さい頃に「ぜん息」と言われたことがある、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)がある、あるいは身近な血縁者にも「ぜん息」の人がいる、そのような場合にはあなた自身にも「ぜん息」を疑っておく必要があります。

 厚生労働省や日本学校保健会の統計を見ると、中高生の10-20人に1人程度は「ぜん息」だと考えられます。また、新潟県健康づくり・スポーツ医科学センターで体力測定を行った2111名の調査でも、「ぜん息」を疑うケースが8.9%に上っています。したがって、大学生においても、恐らく同程度の頻度で「ぜん息」の人がいるものと思われます。

 小児期に「ぜん息」があっても、現在は症状がないので「治った」と考えている人がいるかもしれません。しかし、元々「ぜん息」はアレルギーという体質を背景にした疾病なので、症状が小康状態になっても体質そのものは残ります。そして、アレルギーの原因になっているダニやカビ、ペットの皮膚などやそれらの成分を含んだホコリ、タバコの煙、大気汚染物質のほか、気管支の乾燥があると「ぜん息」の症状(息をするとゼーゼー・ヒューヒューする呼吸が苦しいひどい咳が出るなど)があらわれます。

症状を予防するには、身の回りの環境整備(掃除や洗濯)が特に大切です。その上で、タバコの煙や大気汚染物質を避けるかマスクを着用し、運動で症状が出やすい場合には、ウォーミングアップを念入りに行い、普段からの運動習慣を心がけるとよいでしょう。しかし、より重要なことは、きちんと医師の診断を受けることです。そして、吸入や内服などの適切な治療を導入し継続することで、症状のコントロールはもちろん、無治療により進む「ぜん息」の難治化を回避することにもつながります。

 気になる人は、呼吸器内科のある医療機関を受診してはいかがでしょうか?                                                                                                                  

                     (令和8年1月22日、センター長:田中純太)