北東アジアにおけるSDGs実現のための国際協力の可能性

主査 三村 光弘 教授
共同研究者 林 崗澤(SDコリアフォーラム)、張 東明(遼寧大学東北亜研究院)、李 紅梅(吉林大学東北亜研究院)、リュドミラ ザハロワ(ロシア科学アカデミー中国・現代アジア研究所)、アルチョム ルーキン(ロシア極東連邦大学)、朴 在勲(株式会社コリアメディア)、キム ミナ(韓国国土研究院)、Shagdar Enkhbayar (新潟県立大学北東アジア研究所教授)
研究期間 2023年度-2025年度

研究概要

背景・目的

日本国内においては、SDGsの国内的推進に関する研究や政府、地方自治体の活動に関する研究はあまたあるが、国際協力とSDGsを結びつけた研究は、それほど多くない。代表的なものには、松下冽「グローバル・サウスの時代における「日本の国際協力」とSDGs」『アジア・アフリカ研究』61(3) =441:2021 p.1-5がある。日本の北東アジアを含めたアジアに対する国際協力のまとめたものとして、重田康博、太田和宏、福島浩治、藤田和子編著『日本の国際協力 アジア編ー経済成長から「持続可能な社会」の実現へ』、ミネルヴァ書房、2021がある。韓国や台湾、中国、モンゴルに対する支援について詳細に記されており、大いに参考になる。しかし、日本と北東アジアの国々が水平的に協力を行う時代が到来したなか、日本がこのような新たな時代にどう対応し、北東アジアにおけるSDGsの実現のための国際協力に向き合うべきなのかについては、将来的な課題として記されているのみである。また、北東アジアの各国の相互の協力により、この地域の状況をどのように改善していくのかについて論じた研究はまだない。

本研究は、(1)北東アジアにおけるSDGsの実現のための国際協力として、どのようなプロジェクトが可能なのかを明らかにするとともに、(2)北東アジアのすべての国(日本、中国、韓国、モンゴル、ロシア、北朝鮮)の研究者が北東アジアの問題について議論できる共同研究の基盤を構築することを目的とするものである。

国際研究集会

2023年9月28日 北東アジアにおけるSDGs達成の国際協力