コンピュータでロシア文字を扱う

〜ただいまの作業環境とできること・できないこと〜


ただいまの作業環境(1):Macintosh
ただいまの作業環境(2):Windows
昔の環境その2:1990年-1993年ごろ
昔の環境その1:1987年ごろ

ただいまの作業環境(1):Macintosh

ハードウェア:Power Macintosh 7500/100
OS:MacOS 8.1+Cyrillic Language Kit+付属フォント
別途導入フォント:Cyrillic II・Nakhodka 3
アプリケーション:Claris Works 4.0(英語版),Word Perfect 3.1,Nisus Writer 5.8Jなど

ハードウェア:3年ほど前のものですが、メモリを多め(96MB)に積んでいるせいか、特に不都合はありません。

フォント:Cyrillic Language Kit付属のロシア文字フォントでは、力点が入れられないため、教材作りなどの際に困ります。このため、力点付きフォントは不可欠で、4年ほど前に購入した「Cyrillic II」フォントを愛用しています。(文字の見本)(ただし、現在では購入できないという話も耳にしています。確認していないのですが・・。)
ロシア語スクリプトなしで使えるフォント「Nakhodka 3」(フリーウェア)も、大変重宝しています。現在、作者のお許しを得て、力点を入れられるようにするための作業の最中です。

アプリケーション:Claris Works 4.0は、ワープロだけでなく、表計算・データベースの中でも、ロシア語スクリプトによって入力したロシア文字と日本語を共存させられるため、私にとって必須のソフトです。文書作成のほか、書籍など資料のデータベース作成もこれで行っています。英語版を使っているのは、日本語版が出る前から使っていて、慣れてしまったから、というだけの理由です。日本語版でも、(4.0であれば)問題なく使えるはずだと思います。
Word Perfect 3.1は、特にきれいな文書を作りたいときなどに使用しています。日本語とロシア語が共存できるだけでなく、図とテキストの配置などが(私にとっては)操作しやすいため、教材作成にはほとんどこちらを使います。
Nisus Writerは、多言語対応ワープロとして評価が高いのは知っていますが、個人的にはどうしても好きになれません。例えば、画面の表示倍率を変えられない点などがとても不満です。従ってあまり使いません。
なお、Microsoft Wordも購入したことがありますが、ロシア語スクリプトシステムによるロシア文字の入力を受け付けないことを知った時点で興味を失いました。使う方法はあるのかも知れませんが、研究していません。





ただいまの作業環境(2):Windows
ハードウェア:Proside JM166-PIT2
OS
1)Windows 95(日本語版)(「多国語サポート」を追加インストール)
2)Windows NT4.0 Workstation(日本語版)(「キーボード」を追加インストール)
3)Windows 3.1(英語版)+Cyr Win3.20
4)*Windows 3.11 for Workgroup(ロシア語版)
5)*Windows 95(英語版)+Cyr Win95
以上を、差し替え式HDDやSystem Commanderなどを利用して切り替えて使用
アプリケーション:Office95(日本語版),Office97(日本語版),Word 6.0(ロシア語版),Office95(ロシア語版),Word Perfect 8Jなど

ハードウェア:2年ほど前のものです(Pentium 166MHz)。ワープロ等を使用するだけなら、特に不都合は感じていません。

OS:1)または2)の上で日本語アプリケーションを動かしています。NTの方がロシア文字を出す設定は簡単ですが、機能には大差はないようです。
3)は、英語版Windowsにロシア語化ソフト(フォントも付属)を組み込んだ環境です。
4)は、DOS/V6.2をswitchで英語モードにした上にインストールしたのですが、起動するたびに「DOSのバージョンが違う」と警告してくる(ロシア語のDOSを求めているらしい)・CD-ROMドライブが認識されなくなる、などの不都合があり、解決する力がなかったため、放棄しました。
5)は、3)をそのままバージョンアップしたような形ですが、まだ環境構築に成功していません。

フォント:95上では、標準のTimes New Roman (Cyr)などを使っています。力点付きフォントは入手していません。ただ、上述の力点付きNakhodkaを、Windowsでも使えるようにしたいと思い、目下調整中です。

環境とアプリケーション
1)Windows 95(日本語版)+多国語サポート
ここにOffice95(日本語版)中のWord95を乗せる、という環境で、初めて、Windows上でロシア語と日本語を共存させることができました。また、Word95は、3)などで作ったロシア語テキストをそのまま開くこともできたので、ロシア語の部分はロシア語版Wordで作っておき、それを読み込んで、日本語を入力して整形して出力、という使い方もできました。ただし、ロシア語テキストを扱っていると、不可解なエラー(突然文字がすべて点の羅列(・・・・・・)に置き変わってしまう、とか)が起き、編集中の文書が破壊される、ということもよくありました。

Office97(日本語版)では、ワープロ環境は、私にとっては「悪化」することになりました。Word97は、ロシア語テキストをそのまま開けません。Word Padを介するなどして、力ずくで(^^;)開いても、ピリオドやЬなどいくつかの文字が”?”に化けてしまいます。また、ロシア語の文書をテキスト形式で保存すると、すべて全角のロシア文字に変換してしまうのも、コンバータとして使う分には便利ですが、通常の使用にはとても不便です。

Excel97では、ロシア文字の入力が可能になりました。しかし、ロシア文字のテキストを開いたり、コピー&ペーストで入れたりしようとしても、文字化けします。ところが、全角ロシア文字のテキストならば、コピー&ペーストしてから、フォントをTimes New Roman (Cyr)などに変更する、ということができます。ワードプロセッサにはできないこのような芸当がなぜExcelにできるのか、少し不思議です。
Excel上で全角からTimes New Roman (Cyr)などに変換したテキストは、コピー&ペーストでWordやWord Perfectなどに持っていくこともできます。

Access97では、ロシア文字の入力も一応可能で、ソートの基準になる言語として「ロシア語」を選ぶこともできます。ところが、大文字しか正しくソートできません。また、小文字の一部はうまく入力できません。Excelと同様、コピー&ペーストもできません。というわけで、あまり実用にはならないようです。
以上の状況は、2)Windows NT4.0 Workstation(日本語版)+「キーボード」(ロシア語)という環境でもまったく同じです。

2)の上では、最近入手したWord Perfect 8Jも動かしてみました。標準でロシア語のスペルチェックが付属するという、日本語ワープロとしては画期的な製品です。これは、新規文書としてロシア語を入力しながら使うのであれば、大変便利だと思います。ただ、Word97と同じで、ロシア語のテキストを開くことができないのは残念です。Macintosh版のWord Perfectで作ったロシア語文書も受けつけません。Windows内でのコピー&ペーストもできません。
上のような、Excel経由でのコピー&ペーストはでき、スペルチェックも効きます。目下の問題は、表として貼り付けられたものを、元のテキストに戻す方法が分からないことです。

3)の上では、Word 6.0(ロシア語版)を動かしています。ヘルプが文字化けして使えませんが、それ以上の支障はないようです。スペルチェック機能もあり、日本語が入らないことを除けば、とても快適です。

5)は、現状では不完全な形で動いています。Office95(ロシア語版)を一応入れてあり、使えるのですが、メニューのロシア文字が表示されないので、手探りで操作しなければならない状態です。また、日本語は扱えません。(私が知らないだけで、方法はあるのかも知れませんが・・。)ロシア語のみのデータを、Excel95(ロシア語版)などで処理したい場合に使用しています。この環境の整備は、目下の私の宿題です。



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