教員情報詳細

村山 伸子
ムラヤマ ノブコ MURAYAMA NOBUKO

基本情報

学部・部署

人間生活学部/University of Niigata Prefecture, Faculty of Human Life Studies

学科

健康栄養学科/
Department of Health and Nutrition

職位

教授(学生部長)

学位・出身大学

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
修士(栄養学・女子栄養大学)、博士(保健学・東京大学)

略歴

年月 職歴
1983年3月 中央大学法学部政治学科卒業
1989年3月 女子栄養大学大学院栄養学研究科修士課程修了
1989年4月 女子栄養大学栄養学部助手
1998年4月 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
1999年6月 東北大学大学院医学系研究科専任講師
2000年10月 コーネル大学客員研究員
2001年4月 新潟医療福祉大学医療技術学部助教授
2005年4月 新潟医療福祉大学医療技術学部教授
2005年4月 新潟医療福祉大学大学院医療福祉学研究科教授

主たる担当科目

公衆栄養学Ⅰ(基礎)
公衆栄養学Ⅱ(応用)
公衆栄養学実習Ⅰ(学内)
公衆栄養学実習Ⅱ(臨地)

海外実地研修

卒業研究

研究テーマ

主なテーマ

・開発途上国における環境と栄養・食生活に関する研究(国際栄養)
・社会経済的要因と栄養・食生活に関する研究(栄養政策)

主な内容

1.開発途上国における環境と栄養・食生活に関する研究

本研究は、開発途上国の中でも東南アジア、南アジア、大洋州の島しょ国をフィールドとし、経済開発にともなう自然環境や社会環境の変化がそこに住む人間の食生活や栄養状態にどのような影響を及ぼすのかについて明らかにすることを目的としている。地理学、文化人類学、生態学など、様々な領域の研究者との共同研究である。

大洋州での研究をふまえ、2008年~2009年JICA短期専門家としてフィージーの栄養政策立案支援を実施した。

バングラデシュでは、学校給食が子どもの栄養状態に与える影響についての介入研究を実施し、その展開として地域住民が参加して持続可能な学校給食システムをNGOとともに実施している。

2.社会経済的要因と栄養・食生活に関する研究

欧米においては、社会経済的な要因による健康格差が近年注目されている。日本においても同様に健康格差がみられるという研究結果が増えてきたが、栄養・食生活領域の研究はほとんどみられない。そこで、本研究は日本をフィールドに栄養・食生活格差がみられるのかについて明らかにすること、及び日本人のフードセキュリティー指標を開発することを目的としている。

主な研究業績

著書・論文

Goto K., Ominami C, Song C, Murayama N., Wolff C. Globalization, localization and ffod culture: perceived roles of social and cultural capitals in healthy child feeding practices in Japan. Global Health Promotion. 21(1); 50-58, 2014.

Kushida O. and Murayama N. Effects of environmental intervention in workplace cafeterias on vegetable consumption by male workers. J. Nutr. Educ. Behav. 46(5), 2014.

村山伸子.経済格差とフードシステム.フードシステム研究。21(2); 77-86, 2014.

鈴木一恵、高橋瞳、小島美世、山崎理、村山伸子、由田克士.新潟県における減塩対策「にいがた減塩ルネサンス運動」.日本循環器病予防学会誌。49(1); 36-45, 2014.

澤田樹美、武見ゆかり、村山伸子、佐々木敏、石田裕美。従業員食堂を利用した食環境介入プログラムによる野菜類摂取量の変化.栄養学雑誌.71(5); 253-263, 2013.

石川みどり、横山徹爾、村山伸子.地理的要因における食物入手可能性と食物摂取状況との関連についての系統的レビュー。栄養学雑誌.71(5); 290-297, 2013.

串田修、村山伸子.男性勤労者の野菜摂取行動に関する意思決定バランス尺度の信頼性と妥当性の検討.日本健康教育学会誌.21(1); 37-45, 2013.

串田修、村山伸子.男性勤労者を対象とした野菜摂取行動に関するトランスセオレティカルモデルの変容プロセス尺度の検討.日本公衆衛生学会誌.59(12);861-870, 2012.

Iriyama Y, Murayama N. Effects of a worksite weight control program in obese male workers: A randomized controlled crossover trial. Health Education Journal. 10, 2013.
稲村雪子, 寒河江豊昭, 串田修, 中町健一, 村山伸子. わが国の精神科病院における統合失調症入院患者の肥満と低体重に関する調査. 精神神経学雑誌. 115 (1): 10-21, 2013.
入山八江, 村山伸子. 職場における男性を対象とした栄養教育と食環境介入が体重コントロールに及ぼす効果: 無作為化比較試験による検討. 栄養学雑誌, 70(2): 83-98, 2012.
Inamura, Y., Sagae, T., Nakamachi, K., Murayama, N.:Body mass index of inpatients with schizophrenia in Japan. International Journal of Psychiatry in Medicine. 44(2): 171-181, 2012.
Inamura, Y., Izumi, T., Sakurai, K., Katsui, T., Murayama, N. Dietary factors associated with obesity in patients with schizophrenia living at home. Food and Nutrition Sciences. 3(10): 1387-1396, 2012.
Hasegawa M, Sasaki H, Hara M, Murayama N. Effect of Nutrition Education Using Self-Monitoring of Blood Glucose (SMBG) on Glycemic Control in Non-Insulin-Treated Obese Type 2 Diabetes Patients. Food and Nutrition Sciences 3(9): 1202-1208, 2012.
小山歌子,村山伸子. 健康推進員のエンパワメント評価尺度の開発と信頼性・妥当性の検討. 日本公衆衛生誌.58: 618-627, 2011.
Sato A, Shimoyama Y, Ishikawa T, Murayama N. Dietary thiamin and riboflavin intake and blood thiamin and riboflavin concentrations in college swimmers undergoing intensive training. International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism, 21, 195-204, 2011.
長谷川美代,佐々木英夫,小林 昌子,石月 公美子,石川 裕子,佐藤 卓,松林 泰弘,五十嵐 智雄,原 正雄,
村山伸子. インスリン非投与肥満2型糖尿病患者における血糖自己測定(SMBG)を用いた栄養教育が血糖コントロールに与える影響.糖尿病.53(8): 636-643,2010.
Murayama N., Yamamoto T., Ishikawa M., Adachi M. Changes in body mass index among Tongan adults in urban and rural areas between the 1970s and 2000s. Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition, 19: 365-371, 2010.
Murayama N、Natsuhara K、 Sasaki S、 Kosaka Y. Changes in food and nutrition. Akimichi T. ed. An illustrated eco-history of the Mekong river basin. pp.90-91, 2009.
村山伸子、小坂康之、野中健一、夏原和美、佐々木敏. 第2章食と栄養転換. 秋道智弥編 論集 モンスーンアジアの生態史-地域と地球をつなぐ―第3巻くらしと身体の生態史.pp28~46, 2008.
落合雪野、小坂康之、斎藤暖生、野中健一、村山伸子. 第11章五感の食生活-生き物から食べ物へ. 秋道智弥編 論集 モンスーンアジアの生態史-地域と地球をつなぐ―第3巻くらしと身体の生態史.pp203~224, 2008.
斉藤弓絵,村山伸子. 母親の産後うつ状態と児の発育との関連に関する縦断的研究,小児保健研究,67,4,648-655,2007.
村山伸子、夏原和美、佐々木敏、小坂康之. 食環境.秋道智弥編 図録メコンの世界-歴史と生態-.82-83, 2007.
Murayama N. Nutritional adaptation to Seasonal Climatic change: A study for rain-fed farmers in Notheast Thailand. Env Sci, 12: 133-144, 2005.
村山伸子. 東北タイ稲作農村におけるフードセキュリティ、夏秋啓子、板垣啓四郎編、離陸した東南アジア農業、農林統計協会、pp.152-172、2004.
村山伸子. コミュニティ・ニュートリション:「エンパワメント」をとおした「健康な人間・社会・自然のエコシステム」の創造への挑戦、栄養学雑誌、61、2、79-91、2003.
Murayama N., Matsunaga A., Tangbanluekal L, Tantawiwat S., Ohtsuka R. Effects of oral contraceptive use on body mass index and blood pressure among female villagers in Northeast Thailand. J. Biosoc. Sci., 35: 243-261, 2003.
Murayama N., Ohtsuka R.  Seasonal fluctuation in energy balance among farmers in Northeast Thailand: the lack of response of energy intake to the change of energy expenditure. Eur J Clin Nutr, 53: 39-49, 1999.
Murayama N., Ohtsuka R.  Heart rate indicators for assessing physical activity level in the field. Am J Hum Biol, 11: 647-657, 1999.
Murayama N, Hirota K, Sugiyama M, Amamoto H, Totani M.  Salivary indicators of protein nutritional status in the elderly. Nutr Res 19: 979-988, 1999.
村山伸子.トンガ王国の漁業開発と魚介類をめぐる食生態太平洋世界叢書4.小柏葉子編 太平洋島嶼と環境・資源.pp161~198. 国際書院, 1999.

講座・講演

1.健康社会の実現に向けた食環境づくりの取り組み、第8回食育推進全国大会in広島、パネルディスカッション、広島市、2013.6.22.

2.近隣諸科学との協働による栄養・食生活分野の格差の実態把握と対策に向けて、第72回日本公衆衛生学会シンポジウム「健康日本21(第2次)の新たな課題~健康格差の縮小を目指して」、三重県総合文化センター、2013.10.25.

3.社員食堂や宅配弁当を利用した環境改善(ポピュレーションアプローチ)のエビデンス、第86回日本産業衛生学会シンポジウム「エビデンスに基づく産業栄養の実現に向けて」、ひめぎんホール、2013.5.15.

4.開発途上国の生活習慣病対策における「栄養」、第27回日本国際保健医療学会シンポジウム「国際保健医療協力と「栄養」」、岡山大学、2012.11.3.

5.食環境づくりの先へ:食に関わる「自然・社会・経済・文化的環境の質の向上」に向けて、第59回日本栄養改善学会基調シンポジウム「食育どこまで進んだ?どこまで広がった?」、名古屋国際会議場、2012.9.13.

6.社会経済的要因と健康格差~格差社会からみえてくる栄養・食の課題~、第71回日本公衆衛生学会公衆衛生行政フォーラム「自然社会環境要因に関わる健康リスクに栄養・食からどう対処するか~生活と社会環境の両者の質の向上を目指して~」、山口県教育会館ホール、2012.10.25.

 

所属学会

日本公衆衛生学会、日本健康教育学会、日本国際保健医療学会、日本栄養改善学会、日本栄養・食糧学会、日本フードシステム学会、他

自由記載

講座・講演キーワード

国際栄養、栄養政策、公衆栄養

一言メッセージ

すべての人に、いつの時代になっても、必要な食事・栄養を保障できる栄養政策を。

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