言語地理学のへや

言語地図作製システムSEAL 公開と情報交換の場

県立新潟女子短期大学 福嶋秩子



SEAL 7.0J のダウンロード・インストール・起動
 

SEAL 7.0J のダウンロードとインストール

 ここで、Seal70JSetup.exe (4819KB) をダウンロードする。保存して、実行すると、c:\Seal70J\ にインストールされる。

 次の2つのステップがある。
 まず、ファイルをホームページからダウンロードしてハードディスクに保存する。ダウンロード先として、マイドキュメントや好みのフォルダーを指定する。
 次に、保存したファイルを実行すると、自己解凍し、ハードディスクにSEALをインストールする。以下のような手順である。
 ウインドウが現れる。「次へ」をクリックすると、インストールが始まる。
 
4.3.2 SEAL 7.0Jのフォルダー構造
 インストールが終わったら、まずSEALのフォルダーを確認する。

  c:\Seal70J\ − Data\ − SealDriveName.Smp 他
          − IPAFont\
          − Pro\ − Seal.exe 他 
          − sample\
          − sampleNiigata\
          − SealSymbol\
          − epuninst.exe

 c:\Seal70J\フォルダーの中に、6つのフォルダーと1つのファイルがある。SEALの実行のためのシステムファイルは、Pro\フォルダーの中にある。その中のSeal.exeがSEALの実行ファイルである。Data\フォルダーの中にあるSealDriveName.Smpには、起動時に必要な情報が入っている。このファイルが壊れたときに、起動できないことが多い。起動がうまくできないときは、SealDriveName.Smpを削除し、起動に必要な情報を最初から入れなおすとよい。IPAFont\フォルダーには、IPAフォントファイルが入っているので、起動前に後で示す方法で、フォントファイルを組み込んでおく。sample\フォルダーとsampleNiigata\フォルダーには、SEALのデータファイルが入っている。SealSymbol\フォルダーには、旧版SEALで使っていた発音記号ファイルが入っている。epuninst.exeは、SEALを削除するときに使われるファイルである。
 sample\フォルダーには、 従来型のデータとして、出雲西南部言語地図のデータが入っている。sampleNiigata\フォルダーには、新潟県出身の短大生の方言のデータが入っている。後者の調査は、1994年から2002年にかけて、アンケート調査を行ったものである。学生の出身市町村ごとにはんこをプロットして言語地図を作成している。年度別データや社会的属性の違う一般社会人のデータを含んでいるので、これを「属性」の違いとして、別のデータフォルダーに整理することにした。属性別に言語地図を書くこともできるし、指定する属性のデータを総合した言語地図を書くこともできる。これを「グループ地図」と呼ぶ。sampleNiigata\フォルダーには、属性別データの代表例として、1998年と1999年の学生のデータが入っている。
 sample\フォルダーと sampleNiigata\フォルダーの中のフォルダーは次のようになっている。
  属性別データがないsampleのような場合、言語データファイルは(旧版SEALのLing\フォルダーのかわりに)main\フォルダーに、地図データファイルは、Map\フォルダーに入っている。
     sample\ − main\ (旧版における Ling)
            − Map\
  属性別データのあるsampleNiigataのような場合、任意の数と名前の属性別データ(sampleNiigataでは1998と1999の2つ)の他に、Map\フォルダーとgroup\フォルダーがある。
     sampleNiigata\ − 1998\
               − 1999\
               − Map\
               − group\

発音記号フォントのインストール
 従来は、発音記号の表示にSEALで開発したフォントを使っていたが、7.0Jでは、公開されているフォントSIL Encore IPA Fontsを使用することにした。以下のサイトを参照せよ。
     http://www.sil.org/computing/fonts/encore-ipa.html
 フォントファイルは、c:\SEAL70J\IPAfont\フォルダーの中に入っている。SEALを起動する前に、以下の要領で、発音記号フォントのインストールをしておいてほしい。
 コントロールパネルからフォントを選択する。[ファイル]−[新しいファイルのインストール]を選択する。フォントの追加ウインドゥが表示される。左下のフォルダーでc:\Seal70J\IPAfont\を選び、[OK]をクリックする。
 以下の3種類のTrueTypeフォントがインストールされる。
   SIL Doulos (Timesに似ている)
   SIL Sophia (Helveticaに似ている)
   SIL Manuscript (Prestigeに似ている)

SEAL 7.0J の起動とトラブルシューティング
 [スタート]−[プログラム]で SEAL 7.0J を選んでクリックするか、デスクトップにつくられた SEAL 7.0J のショートカットをクリックして、SEALを起動する。エクスプローラでc:\Seal70J\Pro\の中にある"Seal.exe"をクリックしても起動する。
 初期設定では、c:\Seal70J\を参照し、地図名sampleNiigataの属性1998あるいは1999を扱うことになっている。起動前に、この設定をする必要はない。地図名sample(出雲調査データ)を扱いたいときは、起動したあとで、地図名sampleの属性mainを扱うように変更する。
 起動がうまくいかないときは、c:\Seal70J\Data\フォルダーにあるファイルSealDriveName.Smpを削除し、以下のようにして、地図名と属性の設定からやり直す。
 SealDriveName.Smpを削除し、Sealを起動すると、次のようにたずねられるので、「はい」をクリックする。
 次に、地図名を入れて、「OK]をクリックする。たとえば、sampleNiigata(あるいはsample)と入力する。
 次に、属性名を入れて、「OK]をクリックする。先にsampleNiigataを入力したときは、1998あるいは1999と入力する。sampleを入力したときは、mainを入力するか、何も入力せず、「Enter」(リターンキー)を押す。
 これで、パスが通り、SEAL7.0Jのメインフォームが起動する。

 なお、起動に失敗したとき、SealDriveName.Smp を削除して最初の設定からやり直してもよいが、c:\Seal70J\Data\フォルダーに、sampleNiigataとsampleをそれぞれ初期設定にしたSealDriveName.Smpのコピーファイルをおいている(それぞれsampleNiigataSealDriveName.SmpおよびSampleSealDriveName.Smp)。どちらかひとつのファイルをエディターで読み込み、所定の位置にSealDriveName.Smpという名前で保存することで、すぐに起動することも可能になる。

○このあとの手順は、PDF版ユーザーズマニュアルをダウンロードして参照してほしい。

○また、SEAL 7.0Jで新規地図ファイルを扱う場合に、バグがあることがわかった。ここを参照してほしい。

SEAL 70Jユーザーズマニュアル2007のダウンロード
  ここで、SEAL 7.0Jのユーザーズマニュアル2007年版がダウンロードできる。
     70JManual_2007.PDF  (6721KB)