ただし、ダウンロードが利用できない方に対しては、フロッピィディスク(FD)により提供しますので、ご連絡ください。送付するディスクは、システムインストール用のディスク4枚(No.1-No.4)、データディスク1枚です。
まず、ダウンロードがすんで、自己解凍により作成されたファイル群が入ったディレクトリがハードディスクにできているとします。エクスプロラで、Setup.exeをさがし、ダブルクリックすることにより実行してください。(FDで入手した場合は、ディスクNo.1をフロッピィドライブで読み込んでください。)Setup.exeを実行し、画面の指示にしたがって操作します。ハードディスクの任意のドライブ(たとえば、NECのマシンであればA:\、DOS-VであればC:\など)を指定して、SEAL専用のディレクトリを作り、4枚のディスクを次々読み込ませると、そこに実行ファイルSeal.EXEともう一つのファイルができます。同時に、プログラムメニューの中にSealのアイコンが作成されています。その次に、データディスクから、先ほど作ったSEALのディレクトリに、データファイルの入った2つのディレクトリをコピーします。これで、SEALのインストールが完了です。
このSEAL専用のディレクトリは、インストールプログラムの中では、はじめA:\Program Files\Seal\と指定されていますが、「ディレクトリの変更」ボタンをクリックして、任意のドライブ名に変更し、さらに続けてディレクトリ名を入れてください(A:\SEALなど)。SEALのディレクトリはあまり深く埋め込まない方が使い勝手がいいようです。
なお、ディレクトリの名前は、このとき指定した通りに作られます。マニュアルに示したように、ドライブ名のあとに\SEALと入力すれば\SEALができます。\Sealと入力すれば\Sealができます。(マニュアル中では、\SEALと\Sealが混在しているので、どちらかに読み替えてください。)
サンプルデータを使って、次のことを体験できます。そのときに指定する必要があるデータファイル名を示しておきます。
・白地図の描画
・言語データ一覧
言語データファイル Takenokasa.dbs 「竹の皮で作った笠」
異なり語形一覧ファイル Takenokasa.srt
・言語地図の作成
はんこ指定ファイル(白黒) kasa.han
はんこ指定ファイル(カラー) kasa-color.han
・データ集計地図の作製
一つの集計結果について、集計1の地図(棒グラフ地図、円グラフ地図、はんこ地図)、集計2の地図(ランク地図)など、様々な地図を描くことができます。
例として示したのは、福嶋1983で示した出雲における開音類の分布地図です。この地域では、かつての開音に対応する音を含むと考えられる語類について、北部がa:、南部がo:という地域差が見られます。そこで、語彙関係、語法関係それぞれについて集計し、さらに総合しました。したがって、語彙関係の集計、語法関係の集計、総合集計の3種類の集計結果のデータが得られました。それぞれについて、「集計1の結果ファイル(.ttl)」、「集計1の結果をはんこ地図であらわすためのはんこ指定ファイル(.htl)」、「集計2の結果ファイル(.rnk)」の3種類のファイルがあります。
(語彙関係の集計)AOLec.ttl, AOLec.htl, AOLecRnk.rnk
(語法関係の集計)AOGrm.ttl, AOGrm.htl, AOGrmRnk.rnk
(総合集計)AOTtl.ttl, AOTtl.htl, AOTtlRnk.rnk
なお、集計を進めるとき、各項目でどの語形をどのように集計するかについての指定を保存したファイルの一例ci-kasa.sumを参考までにつけておきます。これは、言語ファイルTakenokasa.dbsについて、音節「チ」の発音について集計するときの指定を保存したものです。このような指定をいくつかの項目について行い、同じ指定語形について集計を行うことになります。
もしSEALを(インストールプログラムの最初の設定通りに)Program Filesディレクトリにインストールしたときには、ドライブ名を聞かれたときにドライブ名に続けて
\Program Files
とパス名まで入力してください。C:\Seal\のようにインストールしたときは、
c:\
でけっこうです。さらに、地図名をきいてきますので、sampleと入力してください。
(2)作業によっては、新しいデータを読み込んでも前のデータがフォーム上のボックス内などにそのまま表示されていることがあります。そのようなときは、いったん終了するようにしてください。
バグ情報は、Webページ「言語地理学のへや」を通じてお知らせする予定です。