ブックタイトル平成29年度公開講座記録集

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平成29年度公開講座記録集

平成29年度 新潟県立大学 公開講座 地域を守る。家族を守る。?いざという時のために?第2回公開講座家族を守る。?我が家でできる災害の備え?第2部 災害食(パッククッキング)の話題提供・実演・試食健康栄養学科4年生話題提供太田ひかる、齋藤玲花、宮本佳奈●はじめに: 健康栄養学科公衆栄養学臨地実習での取組み管理栄養士を目指す健康栄養学科の学生は3 年次に保健所へ1 週間の臨地実習に参加する。本講座講師の土田先生のもとでも学生が実習に励んでいる。実習では、防災・減災対策として、被災地をまず知る。水防学習館での実習、防災部局の職員から防災に関する備えや取組みについて学ぶ。そして食の備えの課題として、災害時の家族4 人分のレシピ(アレルギー対応食)を考案する。また、それに基づいた防災教育のプレゼンテーションを行っている。そこで、平成28年度の実習生である健康栄養学科4 年生の3 名より、実際の課題で作成した、パッククッキングの技術を用いたレシピを紹介する。●災害食のメニュー(食物アレルギー対応食)の紹介家族4 人分のアレルギー対応食として、アレルギーの特定原材料7 品目(卵、小麦、乳、そば、落花生、えび、かに)を除く、発災直後2 日分の食事を想定して朝昼夕の献立を考案した。条件は、①ライフライン停止、②支援物資が来ない、③カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋の備蓄あり、④家族4 人が同じものを食べる、とした。コンセプトは、パッククッキングをなるべく活用した献立にしたこと、同じ味付けが連続しないようにしたこと。それぞれのメニューは、パッククッキングの技術を用いるだけでなく、温かい汁物で、野菜がとれるようにする、ほっとして満足感が得られる、買い置きの乾物を利用して、うま味を活かす等のポイントも踏まえて作成した。なお、学生考案の災害食メニューは、三条地域振興局健康福祉環境部ホームページにて紹介されている(http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/173/458/gakuseimenu.pdf)。実演・試食健康栄養学科4 年生 8 名改めて、パッククッキングとは、ポリ袋の中に材料を入れ、沸騰したお湯で加熱する調理方法である。少ない水で調理できる、洗い物が出ない、1 つの鍋でいろいろな料理が作れる、短時間で味が染み込みやすい、ゴミが少ない等の利点がある。カセットコンロ、ボンベ、大きめの鍋、ポリ袋(耐熱130℃以上のもの)、ペットボトルの水といった設備を整えておくことで、災害時に調理が可能である。本講座では「にいがた災害食レシピ」に掲載されている、ポリ袋で作るカレーライスの実演を行い、試食を提供した。カレーライスは、ご飯とカレールウの材料を別々のポリ袋へ入れ、同じ鍋で加熱する。完成したら、お皿にカレールウのポリ袋を広げ、その上にご飯をのせることで、お皿も汚さずに食べることができる。( にいがた災害食レシピ:http://www.pref.n i i g a t a . l g . j p / H T M L _ A r t i c l e / 4 9 5 / 7 7 1 /saigaishokureshipi 2 han,0.pdf)パッククッキングによるカレーライス話題提供の様子(左から)太田さん、宮本さん、齋藤さんUniversity of NIIGATA PREFECTURE 22