ブックタイトル平成29年度公開講座記録集

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平成29年度公開講座記録集

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平成29年度公開講座記録集

平成29年度 新潟県立大学 公開講座 地域を守る。家族を守る。?いざという時のために?6の花植えや野菜づくり等の交流、集会所で何度も何度も住まいや集落の再建について話し合ったことなど、狭い仮設暮らしの日々は厳しいながらも懐かしく楽しいことも多く自分たちも成長させていただいた、その経験が直売所や民宿、郷土食の開発やお食事どころの開設など新たな起業に繋がっていった。集合住宅の経験も無く一戸建てがほしかったがお互いに声を掛けながら共に助け合って暮らせる連棟型の復興公営住宅もいいものだと思ってきた。」等の言葉をいただきました。プランナーとしては反省する点も多くありましたが、ありがたく嬉しい言葉をいただくと共に山里の暮らしの知恵など多くのことを学ばせていただいたと感謝し、住民の皆様の末永いご多幸を祈る次第であります。「持続可能な地域再生へ」??―山の暮らし再生機構設立―?????? 道路等のインフラの復興、被災者の住まいの再建後の大きな課題は10年後20年後へ向けた持続可能な地域再生、とりわけ大きなダメージを受けた山古志地域等中山間地域の再生でありました。そのため、2007年4月には新たな中間支援組織、エリアマネジメント組織として(財)「山の暮らし再生機構」を設立、地域再生に取り組む民間事業者やNPOへの支援、地域資源の発掘とブラッシュアップ、全国への広報等創造的復興に向けた体制を構築し、住民が未来へ夢と展望を持てるような地域づくりの取り組みを始めました。財団設立にあたっては、かつて沈滞した石炭産業が集積するドイツのエムシャー川流域の環境改善、地域再生に見事に貢献したIBAエムシャーパーク社の理念を参考にし、同社の社長を務めたカール・ガンザー氏にアドバイスを受け顧問を引き受けていただきました。また、ノンフィクション作家の柳田邦男さんからも顧問を引き受けていただき、復興にあたっては被災者に寄り添う「2.5人称」の温かい目線が大切だという肝に銘ずべき言葉をいただいたことが心に強く残っています。この機構の取り組みを通じ、震災という災いをバネにして、日本国土の7割を占める中山間地域の普遍的課題を乗り越えるモデルが中越地域から発信され、応急対策から復旧復興へと全国の皆様から受けたご支援に対する恩返しに繋がっていってもらいたいと願っております。「??東北再生への願い」????2011年3月11日には千年に一度という貞観時代以来の大地震と大津波、さらに安全神話が崩壊しメルトダウンを起こしてしまった原子力災害に東北の地が襲われた。青春時代を過ごした現地からの映像には胸が締め付けられる日々でした。????私も中越大震災からの復旧復興の最前線を経験した人間の使命として、ボランティアや専門家と連絡を取り合って毛布や食料等の支援物資の収集配布、中越で担当したコミュニティに配慮した仮設住宅供給や山古志等壊滅した集落の再生等のノウハウや教訓、やろうUniversity of NIIGATA PREFECTURE 10