ブックタイトル平成28年度公開講座記録集

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平成28年度公開講座記録集

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平成28年度公開講座記録集

第1回 映画『風の波紋』に鼓動する新しい「結」の魅力を語り合うパネリスト紹介・小林茂監督(『風の波紋』監督)・青島早咲さん(健康栄養学科4 年)・荒木優花さん(国際地域学科2 年)・佐藤容子さん(国際地域学科4 年)・福本圭介  新潟県立大学国際地域学部国際地域学科准教授(司会)cカサマフィルム福本:それでは、トークセッションを始めたいと思います。このセッションの司会を務めます福本です。よろしくお願い致します。私が『風の波紋』を初めて観たのは新潟市内の劇場でした。観てすぐ思ったのが、若い人に見てほしい、ぜひ県立大で上映会を開きたいということでした。そして、同時に、若い人はこの映画をどんなふうに観るのだろう、感想を聞いてみたいとも思いました。今日は、このように小林監督をお迎えして、上映会とトークセッションを開催できることになり、本当にうれしく思っています。今日は、まず学生たちに、この作品を見てどんなふうに感じたかを語ってもらって、それについて監督にコメントをいただくという形で、トークセッションをスタートしたいと思います。そして会場の皆さんにも、そのやりとりを聞いてもらいながら、後半では議論に参加していただきたいと思っています。まず小林監督から簡単な自己紹介をいただきまして、それから学生たちの感想に移っていきたいと思います。それでは、小林監督、お願い致します。小林:小林茂と申します。生まれ育ちは新潟県の三条市で、五十嵐川の上流の下田村という所で15歳まですごしました。その後、長岡高校、それから京都の同志社大学の法学部政治学科に進学いたしまして、その過程で、水俣病事件、足尾鉱毒事件、それからハンセン病患者の方々など、さまざまな出会いを重ねました。一度は就職し、運送会社に10カ月ほど勤めたこともありますが、結婚してからは、妻が家の全てを支えておりまして、そういう生活をかれこれ40年ぐらいやってきました。京都で助監督をしておりましたが、映画『阿賀に生きる』の撮影で地元へ戻ってきてからは、ずっと新潟を拠点にしてやっております。この映画『風の波紋』は、制作に6 年ほどかかりましたが、私の友人たちを撮った映画です。今日は県立大学の学生の皆さんとのやりとりを非常に楽しみにして参りました。どうぞよろしくお願いします。福本:小林監督、ありがとうございました。それでは早速ですが、青島早咲さんから映画『風の波紋』の感想をお願いします。青島:県立大学の健康栄養学科4 年の青島です。私はこの映画を見て、この地域に昔から住んでいる人第1回公開講座映画『風の波紋』に鼓動する新しい「結ゆい」の魅力を語り合う―小林茂監督を囲んで―3 University of NIIGATA PREFECTURE