ブックタイトル平成28年度公開講座記録集

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平成28年度公開講座記録集

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平成28年度公開講座記録集

第2回 里親と子どもがつくる家族のかたち【パネルディスカッション】パネリスト・田代 健一氏新潟県中央福祉相談センター所長・伊藤 信広氏新潟県里親会中央支部支部長・五十嵐ふさい氏ファミリーホームいからしコーディネーター・角張 慶子新潟県立大学人間生活学部子ども学科准教授角張:これまで、まず里親といった社会的養護の必要な背景、現状、それから制度についてお話をお聞きました。そして、実際に里親をされている中でのお子さんの様子やその中から気付かれたこと、今後の思い等についてお話しいただきました。最初に、それぞれのお話をお互いに聞いて、また聞いている中で思いつかれた追加のお話でもかまいませんので、一言ずついただければと思います。田代:例えば、虐待とか貧困とか。相対的な貧困、今、子ども6 人のうち1 人がそうだといわれています。実際の金額は、122万円だというふうにいわれています。あと、心の傷、虐待もそうですが見ようとしないと見えないっていうこと。目を背けることも簡単ですし、人間は見ようとしないものは見えないようになってるんですね。聞きたくないものは、人間の耳は聞こえないようになっているんですね。そういうことで、私のほうから、一つお写真をお見せしたいと思います。これは、ごみ屋敷ですね。先ほど、ごみ屋敷のお話は出ましたけども、皆さんのお部屋はこんなふうになっていないでしょうか。これは、台所ですね。ガスがありますね。ここに鍋がかかっていたと思います。実はここで自宅出産がありました。私が経験したことです。これ、新潟県内であったことです。東京、大阪の話ではありません。その子は、今も生きています。もう一つ、これもごみ屋敷ですね。キッチンですね。これ風呂場ですね。これは、3 カ月の子どもがいて、ここから保護されたということです。これが、アンパンマンの蛍光灯の、消したりつけたりするひもですね。そんなのがありますね。もう一つ。これ、同じようなこと言ってますね。人間は見たくないものは見えないし、見ようとしないと見えないっていうことで、彼氏と彼女が楽しく湖のほとりでたたずんでいるみたいですけども、ちゃんと赤ちゃんが写ってるんですね。そんなこともありますということで、繰り返しになりますが、応援団になってください。伊藤:今日、私はこの立場で来させていただきましたが、田代所長の話であったり、ファミリーホームの五十嵐さんの話であったり、あらためて聞かせていただいて、私自身も勉強になったなということ。あと、昔のことを思い出す機会を与えてもらって、今忘れてることをいろんな人とまた話をして、またその子どもたちと話をして、思い出してっていう作業が、非常に有意義な時間を作らせてもらったなと思っております。ここでは話せないような話とかも当然ありますし、いい話悪い話いっぱいあるんですけども、またそれはいずれこういう機会があったときにはしたいと思います。五十嵐:今日は聞いていただき、ありがとうございました。また今日、いろいろなお話を聞いて勉強になりました。伊藤さんは、実子の立場でもたくさんいろいろなことを体験されていると思います。もっと話を聞きたいなと思いました。角張:ありがとうございます。私自身も、もっといろいろお話を聞きたいと思っていました。では、フロアの皆さん、何か質問や感想、ここでお話ししたいことがある方、いらっしゃいましたら、手を挙げてください。参加者A:里親さん、ファミリーホームをなさってるお二方に。まず、すごい本当にすてきなお父さん、お母さんだなと思いました。おうかがいいしたいことは、どうしてもいらっとすることやいいかげ31 University of NIIGATA PREFECTURE