平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 73/80

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第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する司会 これ、川ガキっていうのはですね、子どもを川に連れていって遊ばせようと、大人が一生懸命やるんです。阿賀野川って、これ、川ガキがどんどんいたほうが面白いんじゃ....

第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する司会 これ、川ガキっていうのはですね、子どもを川に連れていって遊ばせようと、大人が一生懸命やるんです。阿賀野川って、これ、川ガキがどんどんいたほうが面白いんじゃないかなと思うんですよね。津川には、カッターの試合場もありますけれども、ああいうところでプロがやるだけじゃなくて、川にジャブジャブ飛び込んで遊んでいるという、子どものときからそういう経験をしておくと、やっぱり大人になってですね、銀行の地下でお金を数えるような仕事でも、普段から川との関係を考える。◆阿賀野川ブランドの可能性司会 デコポンっていう、上のへたのところがぴょこんって出っ張ったこんなみかんがありますよね。水俣が主産地です。でも、水俣とは書いてない、「不知火」って書いてある。阿賀野川流域で名物がかなりの量あります。サトイモ、五泉の名物なんですけれども、「五泉」とは書いてあるんですけど、「阿賀」とか「阿賀野川」って書いてないんですよね。山崎 阿賀野川が肥沃な土壌を運んできていいサトイモができるんですね。阿賀野川の恵みがあったから、こんなにいいサトイモができたと生産者はおっしゃっているんだけれども。そこに阿賀野川ブランドを付けると、新潟水俣病のことが思い出されるかもしれないということで、まだ今はあまり付けられないっていうことを、生産者の方がおっしゃっている。司会 鱒の寿司は富山の名物ですが「神通川名産」ってばっちり書いてあります。堂々とやりゃいいんですよ。ついでにここは、阿賀野大学にしましょうかね。いい質のものを出さずにいばったって駄目ですけど、いいものもあるんだから、いいとこだよって言うだけじゃなくて、それは堂々とやっていけばいいんじゃないかなって私は感じています。一言ずつお話をいただいて、締めたいと思います。◆まとめ山崎 咲花温泉は水害を受けていまして、それにもめげず、これから阿賀野川に向き合って生きていきたいっていうふうな意思から、京都の鴨川にあるような川床を造ったんですね。そこで何を出そうかっていうので、早速小田さんの蒸しかまどを紹介したら、咲花温泉と小田製陶所さんって、川を挟んですぐ目の前なのに知らなかったんです。そういうつなぎ合わせを私たちはやっております。そういうことを積み重ねていくと咲花温泉はどうやって水害が起こらないようにするかに付随して、わざわざですね、新潟水俣病に向き合い乗り越えていく、阿賀野川エコミュージアムっていうものを進めていきますっていうのを、川まちづくりの一番最初に入れていただいたんですね。咲花温泉の組合長さんは、以降、いろんなところであいさつするときに、「私たちは、新潟水俣病に向き合い、乗り越えていきます」っていうあいさつをしていただいて。で、小田製陶所さんは小田製陶所さんで、われわれのこの公害を学習した後に、流域を学びましょうという、そのツアーの際に、環境学習プログラムの舞台として、全国から来た大学生や子どもたちを受け入れてくれるんですね。そういうふうな役割をも担っている。具体的なそういう形で、私たち、進んでいっていますので、もっと流域で、目に見えるというか、意味のあるつながりを作り続けていけたらいいなと思います。県立大学さんとも一緒にお仕事をさせていただければ、阿賀野川流域が、水俣病を乗り越えて、もっと全国に発信していける。だから、そうすると、名産里芋の帛乙女の生産者も、阿賀野川ブランド使ってみようかっていう気になるかと思うんですね。そういう場所にしていきたいなというふうに考えております。李 あがのがわ環境学舎さんが考えているツアーのこととかも含めて、発信していくというところが大事なことだと思うので、こうやって興味を持って来てくださっている方じゃない方々にも知ってもらって、どう未来につなげていくか。これから新潟も負の遺産みたいなものを世界に発信していくということで、知らない人っていうのは、関心を示してくれないんで、それをいかに興味を持ってもらって、知ってもらうかっということは、これから大事な問題なのではないかなというふうに、この公開講座を通じて考えました。朴 私は若い人たちを持っている大学の強みは絶対生かすべきだと思っているんですね。大学の資産といえば、学生全部だと思っているので、いかに元気のいい学生をつくるのかっていうことですが、大学71 University of NIIGATA PREFECTURE