■ロシアのアニメ映画ロシアの家庭でもビデオが普及したために,街頭などでビデオテープが販売されているのによく出くわすようになりましたが,その10分の1くらいはアニメーション映画で,そのうちの半分程度がディズニーのアニメの吹き替え,あとの半分程度が,ソビエト時代の遺産とも言える古典的な名作アニメです。そうやって売られていたものを入手したのですが,PALもしくはSECAM方式のため,日本のビデオデッキ等でそのまま見ることはできません。対応ビデオデッキでNTSCに変換して視聴します。
●お気に入りのアニメ
- Малыш и Карлсон(男の子とカールソン)
- Карлсон вурнулся(帰ってきたカールソン)
ちょっと寂しい男の子のところへ,プロペラつきのズボンで空を飛ぶカールソンがやってきて,友達になり,いろいろな騒動を引き起こしたり,活躍したりします。そしてまた飛んで行ってしまいます・・。- Каникулы Банифация(ボニファティウスの夏休み)
ボニファティウスはサーカスで働いている模範的なライオンです。初めてもらった夏休みを,おばあちゃんのもとでのんびり過ごそうと,故郷のアフリカへ向かいますが・・。- Бременские музыканты(ブレーメンの音楽隊)
- По следам Бременских музыкантов(ブレーメンの音楽隊の跡を追って)
古典的な「ブレーメンの音楽隊」とはかなり違っていて,とても現代的なお姫様と若者の駆け落ち騒動が中心になっています。セリフはほとんど歌なので,聞き取りは少し難しいです。続編は,王様が雇った怪しげな男が,駆け落ちしてしまったお姫様を捜して騒動を巻き起こします。- Крокодил Гена(わにのゲーナ)
- Чубурашка(チェブラシュカ)
- Шапокляк(シャポクリャーク:老婦人の名前)
得体の知れない生き物であるチェブラシュカと,「動物園でわにとして働いている」ゲーナとが友達になって,一生懸命「良いこと」をしようとします。筋はちょっと教訓的ですが,全体に漂う独特の雰囲気がとてもいいです。- Большой секрет для маленькой компании(小さな仲間の大きな秘密)
馬と犬と猫が旅をしながら,自分の「理想郷」を垣間見てしまいます。友達を捨ててそこで生きようか,と迷いますが,結局は友達を選ぶのです。登場する人形がなんとも愛らしいです。- Чертенок 13(13番の小悪魔)
小悪魔のための学校で,他の生徒とちょっと違っている小悪魔が騒動を引き起こします・・。- Айболит и Бармалей(アイボリット先生と山賊バルマレイ)
「アイボリット先生」はロシアのドリトル先生で,動物の言葉の分かるお医者様ですが,「助けてほしい」という猿からの手紙を見てアフリカへ行ったところ,山賊に捕まって・・。- Каштанка(カシュタンカ)
家族とはぐれて,サーカスの曲芸師に拾われた子犬のカシュタンカは,芸を仕込まれてデビューすることになりますが・・。- Винни-Пух(ウィニー・プー)
- Винни-Пух и день забот(ウィニー・プーと忙しい日)
- Винни-Пух идет в гости(ウィニー・プーお客に行く)
ミルンの「くまのプーさん」をもとに作られているアニメですが,ディズニーの「プーさん」とはまったく雰囲気が違うことに驚かされます。私はこちらの方が味があって好きです。●わにのゲーナとチェブラシュカ
ロシアでは知らない人がいない(らしい),「わにのゲーナ」「チェブラシュカ」。日本ではあまり知られていませんが,独特のキャラクターで,一度はまると忘れられないものを持っています。
チェブラシュカの人形や本・テープなどにロシアで出会うと,嬉しくて買いこんでしまいます。現在,これだけの人形が手元にあります。
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・・この中には一つだけニセモノ(私が作ったぬいぐるみ)が混ざっていますが,どれだかわかるでしょうか。(答えはこちら)
などもあります。
- 日本で作られているチェブラシュカのホームページ
- ロシア語のページ