ロシア語OCR

日本語Windows95/98でロシアのOCRソフトを動かす試み




●日本語Windows95/98でロシアのOCRソフトを動かす試み

  1. Windwos3.1(英語版)上でCunei Formを使いながら、Windows95(英語版)を土台としてロシア語環境を作ろうと苦労していたとき、こころみにWindows95 日本語版にCunei Formをインストールしたことがあります。
    インストールできたところで動かないだろうと思ったのですが、実際には動きました。ただし、メニューがすべて文字化けしましたので、どこに何があるかを覚えていないと使えませんでした。認識したテキストは、Word95等で開いて、使用可能なものであることを確認しました。しかし、この環境を本格的に使うことはありませんでした。

  2. 1997年に入手したFine Reader Version3.0(ロシア製)を、Windows98(日本語版)に入れてみたところ、インストール時に使用言語を選択できるので、メニュー等の英語表示が可能であることが分かりました。ロシア文字を使用して編集するには、「多国語サポート」の追加インストールが必要ですが、それ以外には、かつて必要だったCyrWinなどのロシア語化ソフトのたぐいも一切不要です。
    認識済みのテキストをrtf形式で保存すれば、そのままWord97で開いて編集できることもわかりました。
    ただし、残念ながら、ロシア語スペルチェッカーが付属してきて、自動的にインストールされ、Wordでロシア語文書を開くと自動的に起動される設定になっていましたが、途中でエラーを起こし、Wordが異常終了するようになってしまいました。数回の試行の後に諦めて外したところ、Wordがコケることはなくなりました。

  3. Fine Reader3.0は、OCRソフトとしての機能もさらに進化していました。その一つは、複数ページにわたるスキャン・認識結果を、一つの文書として保存できる機能です。Cunei Formでは、1ページごとに別文書として保存していました。そのときに、直前に保存した文書名の数字を一つインクリメントしたものを、デフォルトの文書名として提示してくるのが、とても賢いと思っていましたが、Fine Readerのこの機能には本当に感心しました。



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