言語地理学のへや 言語地図作製システムSEAL 公開と情報交換の場
県立新潟女子短期大学 福嶋秩子 Uploaded on May 17, 2004 Revised on May 5, 2007
SEAL 7.0Jには、まだバグがあるかもしれません。実行時のトラブルなどがありましたら、具体的にお知らせください。できる限り対応したいと思っています。
まず、インストールファイルをダウンロードする。システムファイルとデータファイルが一括ダウンロードされる。4.82MBのファイルである。
SEAL 7.0J のダウンロード Seal70JSetup.exe
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、c:\Seal70J\にインストールされる。インストール直後のc:\Seal70J\のサイズは、9.66MBである。
最初に、下のようなウインドウが現れる。「次へ」をクリックすると、インストールが始まる。
インストールが終わったら、まずSEALのフォルダーを確認する。
c:\Seal70J\ - Data - SealDriveName.Smp 他
- IPAFont
- Pro - Seal.exe 他
- sample
- sampleNiigata
- SealSymbol
- epuninst.exe
6つのフォルダーと1つのファイルがある。SEALの実行のためのシステムファイルは、Proフォルダーの中にある。その中のSeal.exeをダブルクリックすると、SEALが起動する。Dataフォルダーの中にあるSealDriveName.Smpには、起動時に必要な情報が入っている。このファイルが壊れたときに、起動できないことが多い。起動がうまくできないときは、SealDriveName.Smpを削除し、起動に必要な情報を最初から入れなおすとよい。IPAFontフォルダーには、IPAフォントファイルが入っているので、起動前に後で示す方法で、フォントファイルを組み込んでおく。sampleフォルダーとsampleNiigataフォルダーには、SEALのデータファイルが入っている。SealSymbolフォルダーには、旧版SEALで使っていた発音記号ファイルが入っている。epuninst.exeは、SEALを削除したいときに使う。
sampleフォルダーには、従来型のデータとして、出雲西南部言語地図のデータが入っている。sealNiigataフォルダーには、新潟県出身の短大生の方言のデータが入っている。後者の調査は、1994年から2002年にかけて、アンケート調査を行ったものである。学生の出身市町村ごとにはんこをプロットして言語地図を作成している。年度別データや社会的属性の違う一般社会人のデータを含んでいるので、これを「属性」の違いとして、別のデータフォルダーに整理することにした。sampleNiigataには、1998年と1999年の学生のデータが入っている。
sampleフォルダーとsampleNiigataフォルダーの中のフォルダーは次のようになっている。属性別データがないsampleのような場合、言語データファイルは(旧版SEALのLingフォルダーのかわりに)mainフォルダーに、地図データファイルは、Mapフォルダーに入っている。
sample - main (旧版における Ling)
- Map
属性別データのあるsampleNiigataのような場合、任意の数と名前の属性データ(sampleNiigataでは1998と1999の2つ)の他に、Mapフォルダーとgroupフォルダーがある。
sampleNiigata - 1998
- 1999
- Map
- group
アンインストールは、"c:\Seal70J\"の"epuninst.exe"をダブルクリックすると、下のようなウインドウが開く。「はい」をクリックすると、コントロールパネルが開くので、[アプリケーションの追加と削除]で、Seal 7.0Jを選び削除する。なお、プログラムはこれで削除できるが、実行してデータが新たにできた場合など、"c:\Seal70J\"フォルダーは残っている。このフォルダーは手動で削除する。
従来は、発音記号用にSEALで開発したフォントを使っていたが、今回公開されているフォントSIL Encore IPA Fontsを使用することにした。以下のサイトを参照せよ。
http://www.sil.org/computing/fonts/encore-ipa.html
フォントファイルは、c:\SEAL70J\IPAfont\の中に入っている。SEALを起動する前に、以下の要領で、発音記号フォントのインストールをしておいてほしい。
コントロールパネルからフォントを選択する。ファイル−新しいファイルのインストールを選択する。フォントの追加ウインドウが表示される。左下のフォルダーでc:\Seal70J\IPAfont\を選び、OKをクリックする。
以下の3種類のTrueTypeフォントがインストールされる。
SIL Doulos (Timesに似ている)
SIL Sophia (Helveticaに似ている)
SIL Manuscript (Prestigeに似ている)
スタート−プログラムで SEAL 7.0J を選んでクリックするか、デスクトップにつくられた SEAL 7.0J のショートカットをクリックして、SEALを起動する。エクスプローラでc:\Seal70J\Pro\の中にある、"Seal.exe"をクリックしても起動する。
初期設定で、c:\Seal70J\を参照し、地図名sampleNiigataの属性1998あるいは1999を扱うことになっている。起動前に、この設定をする必要はない。出雲データを扱いたいときは、起動したあとで、地図名sampleの属性mainを扱うように変更する。
起動がうまくいかないときは、c:\Seal70J\Data\のSealDriveName.Smpを削除し、以下のようにして、地図名と属性の設定から始める。
SealDriveName.Smpを削除し、Sealを起動すると、次のようにたずねられるので、「はい」をクリックする。
次に、地図名を入れて、「OK]をクリックする。たとえば、sampleNiigata(あるいはsample)と入力する。
次に、属性名を入れて、「OK]をクリックする。先にsampleNiigataを入力したときは、1998あるいは1999と入力する。sampleを入力したときは、mainを入力するか、何も入力せず、「Enter」(リターンキー)を押す。
これで、パスが通り、SEALのメインフォームが起動する。
なお、c:\Seal70J\Data\に、sampleNiigataとsampleをそれぞれ初期設定にしたSealDriveName.Smpのコピーをおいている(SampleNiigataSealDriveName.Smp および SampleSealDriveName.Smp)。ひとつのファイルのコピーをつくり、SealDriveName.Smpに名前を変更することで、すぐに起動することも可能になる。
SEALの使い方は、次項で示すように、ユーザーズマニュアルを参照してほしい。
1. 印刷版マニュアル
冊子体のSEAL 7.0Jのユーザーズマニュアルをご希望の方はご連絡ください(50部限定)。お送りいたします。なお、送料分をご負担いただくことがあります。
福嶋秩子・福嶋祐介「パソコンによる言語地図の統合:SEALユーザーズマニュアル第7版」科学研究費報告書 90ページ 平成16年3月
2. 日本語版ユーザーズマニュアル(PDF版)のダウンロード
上記報告書のうち、SEAL 7.0J に関わる部分のみ抜粋して、PDF版マニュアルをつくりました。以下で、ダウンロードしてください。サイズは2.75MBです。
SEAL 7.0J ユーザーズマニュアル PDF版 Seal70JManual.pdf
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