言語地理学的調査データをEXCELで入力し、それをSEAL用の言語データファイル(拡張子.dbs)に作りかえる場合、次のような点で注意が必要である。
(1)元のEXCELファイルの例
各言語項目につき、1列を使っている。そのため、併用は一つのセルに入っている。
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(2).dbsファイルの原型をEXCEL上につくる
まず、1言語項目ごとの.dbsファイルの原型をEXCELの一つのSHEET上に作る。以下がその例である。「50」は地点数、「katta」はファイル名、「買った」は言語項目名、「1=katta 2=ko:ta」はコメント(この場合は語形をそのまま入力するかわりに数字で入力したので、その対照を示した)、1列目の1は併用数、2列目の1は言語データを数字であらわしたものである。ただし、報告書のp.24に示した例と違い、2行目の第2列目のセルにコメントを入力している。このようにしないと、あとで示すように不適正なCSVファイルができる。
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報告書のp.24では、次のようにコメントを3行目の2列目のセルにおいた。このように入力すると、CSVファイルとして保存したときに、「買った」と「1=katta 2=ko:ta」のあとに、それぞれカンマ(,)が入力されてしまい、空白セルがあると見なされてしまう。
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(3).dbsファイルの原型に言語データをコピーする
次に、3行目2列目のセルから下に、最初に示したEXCEL上の表の言語データ(2行目以下、総地点数分)をコピーする。そうすると、このようになる。
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(4)CSVファイルとして保存する
ここで、「ファイル」−「名前をつけて保存」を選ぶ。ファイル名をkattaとし、ファイルの種類を「CSV(カンマ区切り)」とすると、katta.csvとして保存できる。次に、エクスプロラで、このファイルを見つけ、右クリックして「名前の変更」をえらび、拡張子を.dbsに変更する。通常、これでSEAL用の言語データファイルとして通用するはずである。
エディターなどでこのファイルをのぞいてみると次のようになっている。
50,katta
買った,1=katta 2=katta
50,katta
買った,"1=katta, 2=katta"
(5)タブ区切りのテキストファイルとして保存する