ブックタイトル平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

平成27年度新潟県立大学公開講座「分かち合おう!新潟の魅力」パネリスト紹介・レイチェル・スタイバーズ・ベンダー氏米国ケンタッキー州ルイビル出身、魚沼市小出の高校にALTとして勤務。ケンタッキー州はバーボンの名産地であり、同じお酒・アルコール飲料の文化を持っていることから日本酒への関心が高い。・トム・ジェンキンス氏英国ウェールズ出身、上越市の中学校にALTとして勤務。来日して日本酒を知る。地酒・小規模の酒蔵で造っている酒を楽しんでいる。NSLの外国人メンバーの視点から、新潟の食や文化、NSLの活動についてお話いただきました。(問)日本に来るきっかけは?スタイバーズ・ベンダー:アメリカでは東アジア地域の考古学を学んでいた。またインターネットを通じて日本のメディアや音楽、ドラマがとても好きで興味があった。来日して実際に日本の人たちと接する機会が出来たこと、いわば生の日本に触れたことが、私にとってとても価値のある経験だった。ジェンキンス:小さい頃から日本のビデオゲームが好きだった。日本に在住していたいとこ(現在は日本語教師)を通して、日本の文化や社会の様子を聞かされるうちに、日本にいつか行ってみたいという気持ちがあった。(問)新潟の魅力や食文化の印象は?スタイバーズ・ベンダー:小出は山に囲まれ田んぼがたくさんあるなど自然に囲まれている。毎朝起きるたびに、素晴らしい場所だなと感動がある。実家で営んでいるカフェでは、地元の産品や無農薬の食品を扱っている。地域とつながるというのに食は欠かせないと感じている。魚沼では地元の人たちが地元の物を食する文化を実感している。自分にとって日本は外国のはずだが、家にいるような感覚を受ける。ジェンキンス:故郷のイギリスはスキーができるほどには雪が降らない。現在住んでいる安塚は対照的。夏にはサイクリング、冬はスキーを楽しんでおり、四季が素晴らしい。新潟の人はとても水とお米に対して誇りがあると感じている。その誇りを象徴するのが日本酒であり、新潟のSoul─魂をのんでいるような気持ちがする。(問) なぜNSLに参加しようと思ったのか、参加した感想は?スタイバーズ・ベンダー:勤務先の学校だけでなく、地域の人や彼らの日常生活に触れたいと思っていたところ、NSLの活動をインターネットのFacebookを通じて知った。新潟の人たちが誇りに思う日本酒を体験して深く知りたいと思った。ジェンキンス:上越に赴任した際に、同じ上越在住のカナダ人の友人(現在NSL副代表)から日本酒や酒造りのことを教えてもらい、興味をもったことがきっかけ。NSLの参加メンバーは日本酒に対する思い入れが強く、そういう人たちと一緒に日本酒や日本食を楽しむ機会はとてもありがたい。NSLには新潟出身の人だけではなく、東京・名古屋・北海道からも参加者がいて、新潟の日本酒の魅力を感じる。(問) NSLの活動に参加して、来日前と今ではどのように変化があったのか。特に他のALTの人たちとの違いなど、なにか感じることは?スタイバーズ・ベンダー:やはり日本の持っている文化に対して知識が深まったと感じている。一般に、休日などは外国人同士で固まりがちだが、それでは日本のコミュニティーと接することはなく、日本に対する理解も深まらない。ジェンキンス:単にお酒を飲むだけではなくて、NSLでは田植えや稲刈り、そして酒造り全ての工程を体験できる。それに全て関わって出来上がったお酒にはとても強い思い入れがある。百聞は一見にしかずというが、実際にやってみる、触れてみるというのは、自分にとっては大きなことだと思う。第1回公開講座酒と食で新潟と世界を繋ぐ第2部 パネルディスカッションUniversity of NIIGATA PREFECTURE 6