ブックタイトル平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

第1回公開講座 酒と食で新潟と世界を繋ぐ行います。蔵によって規模も造り方も酵母もお米も違います。そうしたことも皆に知ってもらいたい。毎年同じことを繰り返すのではなく、酒造りを通じて新しい発見をしていきたいと思っています。●新潟のお酒と世界2013年に和食がユネスコの無形文化遺産に登録されて以来、今まで以上に世界中から日本食や日本酒が注目されてきています。またロンドンで行われている世界中のワインの品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」で、10年ほど前にSAKE部門ができました。2015年の本醸造部門では、NSLのお酒を造ってくださる新潟の竹田酒造店さんが金賞を取りました。こちらは家族と蔵人4 人だけでやっていらっしゃる小さな蔵です。その規模でも世界的なコンクールで最高賞を取ります。新潟では全国的に有名な酒蔵は多くありますが、小さな蔵も注目されつつあります。そうして新潟に来てくださったお客さんをどうやっておもてなしするか。たとえば電車に乗って日本海の景色を眺めながら、日本酒と新潟の地の物を使ったお料理を出す「Shu*Kura」という企画がJRであります。当初は十日町発で柏崎から上越に行く路線でしたが、人気が出たので新潟駅から出る路線も今年からできたそうです。こうした受け入れ態勢もだんだん整ってきています。私たちNSLも、今後は例えば翻訳のお手伝いなど、海外の方が来られたときにもきちんと受け入れる態勢をつくる一助になればと考えています。この11月には、食べて飲むだけでなく、文化背景も併せて勉強して「心のお土産」を持って帰ってもらおうと「にいがた醸造サミット」というイベントを企画しています。新潟市のシティプロモーション事業が私たちの企画に賛同してくださり、新潟の18社の醸造(地ビール、ワイン、日本酒、発酵食)の生産者の方から発酵についてお話しいただくのです。これをバイリンガルでお伝えしていこうと考えております。いまインターネットはテレビ以上に影響力があります。そこで新潟に来たことのない方のために情報を提供しようということで、「SAKE Lovers TV」というものを始めました。動画で私たちが話したり、日本の文化を勉強しているところをお伝えして、多くの方に新潟に興味を持ってもらおうというものです。YouTubeで「Niigata SAKE Lovers」で検索していただくと幾つか出てきます。●新潟と人忘れてはならない新潟の一番大きな魅力は、私は人だと思うのです。農家の方や商店街のおばあちゃん、普通に生活していらっしゃる皆さんも、新潟の人はとても心根が温かいと思います。例えば新潟で乗ったタクシーの運転手さんがすごく親切だったとか。NSLで稲刈りに行ったときに、農家のおばあちゃんが出してくれた漬物がとてもおいしく、その漬物についておばあちゃんが語ってくれることがうれしくてまた来たくなったとか。そうしたことは大事な文化や財産だと思います。それをいろいろな人に知ってもらうようNSLを通して広めていきたいと思っています。世界で「ジャパニーズSAKE」が浸透してきていますが、「SAKEといえばNiigata」と海外の方にも思ってもらえるようになってほしい。赤ワインならブルゴーニュと同じように、日本酒ならまず新潟にというくらい新潟の地位をしっかり確立していけるサポートをしていきたいと思っています。新潟から世界へ、そして世界から新潟へ、これが私たちの目標です。ご清聴ありがとうございました。5 University of NIIGATA PREFECTURE