ブックタイトル平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

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平成27年度公開講座記録集

第1回公開講座 酒と食で新潟と世界を繋ぐNiigata SAKE Lovers代表 デュケット智美 氏略歴新潟市出身。実践女子大学卒業(短期学部栄養学専攻)カナダ留学・ワーキングホリデーを経験。ツインバード社などの勤務を経て、現在NiigataSAKE Lovers(以下NSL)代表、および英会話講師、国際ビジネスコーディネーター。翻訳・通訳士、栄養士、利酒師、日本酒学講師の資格を持つ。カナダ人のご主人と結婚し2 児の母として新潟市在住。●新潟で複数ヶ国語で子育てカナダで結婚・出産をし、いま5 歳と4 歳の娘を育てています。家庭では日・英・仏語で教えていますが、子供にとってそれが当たり前だと思っていても一歩外へ出るとそれが普通でないという現実に戸惑うなど難しい面もあります。そこで他の同じようなご家庭と触れあいたいということから、県立大学のメロディ・クック先生が運営されていた「新潟マルチカルチュラル・プレイグループ」に参加しました。今では私がその活動を引き継ぎ、新潟市中央区本町に「スモールワールドカフェ」という施設をつくります。働くお母さん、バイリンガルで子育てをしたいというお母さん、国際結婚をしているお母さんたちが集まり互いに相談できる場所を作りたいと考えたからです。本町に開いたもう一つの理由として、過疎化の問題があります。商店街に子育て世代がいない。高齢の方が朝の早い時間に買い物をして、午後は閑散としています。ここで生まれ育った私として、これを何とかしたい、少しでも子育て世代に戻ってきてほしいという思いを込めて、本町商店街すぐ脇の人情横丁の角にこの施設を2016年春からオープンする予定です。ここでは地域の高齢者のための英会話教室も開催するなど、年齢や国、言語といった様々な垣根を無くして楽しめる憩いの場所を目指しております。●新潟アイデンティティ──米と日本酒外国の人たちと交流すると、出身はどういう所なのか、何が特産物なのか、何が有名なのか、必ず聞かれます。日本で新潟出身といえば、お米、酒、魚だと分かってもらえる。それが海外では一から自分で説明しなければいけない。しかしいざ説明しようとしても、自分自身が日本酒や米について詳しく知らないと気が付きました。海外では自分の国を愛していて当たり前。例えば窓に国旗を掲げるのも普通のことです。しかし日本人は控えめに、自分の国をあまり自慢しない傾向があります。それは国内では美徳ですが、海外では自分のことは自分で話せなければ駄目です。自分の持っているものや魅力を認識していて、それがアイデンティティだといいます。この点については(日本以外では)万国共通なのかなという印象です。第1回公開講座酒と食で新潟と世界を繋ぐ第1部 リレー・トーク3 University of NIIGATA PREFECTURE