ブックタイトル平成26年度公開講座記録集

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平成26年度公開講座記録集

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平成26年度公開講座記録集

平成26年度新潟県立大学公開講座「新潟における食の風景」んで、ちょっとピンクのイチゴを食べると、こんなおいしくないイチゴはどこにもないということで施設の方も無理してどうにかここへ辿りついた。今になれば、みなさんが報道してくださったお蔭で、だいたい500万円ぐらいの宣伝効果があった。そして越後姫が生まれて新潟県下あっちこっちに大小だいたい30軒ぐらいのイチゴ狩り園ができて、春の娯楽として安定した。県の方も「笠原さん、おかげさんで、いちごの農園も増えたし、越後姫も普及してよかったです」という話もあるんですけど、本当は補助金をもらいたかったんだよという話をしてるんですけど、一応まあ、そんな感じでうまい具合に転換して順調にいっているのです。●お客様の自然志向お客様が何を求めているのか、今までは果物狩りでよかったのですが、これからはやはり、おいしいのは当たり前。他の果物は何かないかとか、1 箇所でいろんな果物を楽しみたいということ。安心感はもちろんですけど、その他に今求められているのは、やはり自然体験。農家ですので、作物があるのは当たり前ですけど、われわれ作っている者は、その時期その時期を見ているのですが、収穫体験は、実ったときしか見れないんですよね。ところが、先ほど坪川さんが言われたように、新潟県は特に四季がはっきりしてるので、四季もひとつの観光資源にして、それを見ながら学習していく。子どもたちを連れて、葡萄の花はこんなふうに咲いてるんだよと、梨の花は真っ白なんだよと、花びらいくつあるよとか、そういうのを農園を開放して常に楽しんでもらうと。やはりあと農園に来ることによって自然相手で普段の生活と違うので、心のリラックスができるというのを求めてきていると。四季の農園の顔を見に来られる方が多いというのを感じます。●農園のこだわりと丁寧なおもてなしそれでは、われわれがそれにどのように対応したらいいかということになりますけど、先ほどから言ってるように、それぞれの施設関係の有効利用ができないということで、まずシーズンの長期化を狙う。あとはお客様が、普段仕事をしていてストレスが溜まってるんで、普段感じることのない異空間をわれわれのほうで演出していく。そのためには、ただあるだけじゃなくて、ちょっといい駐車場、ちょっといいお手洗い、ちょっといい休憩所をとりあえず作る。そこに今度はこだわりの果物、われわれすべて農家はこだわって自分のブランドで作ってるんですけど、ここがよそと違うんですよという本当に自分がこだわっているものを揃える。さらにそれに併せて、こだわった果物で作るこだわった加工食品、やはりそういうものを作って、ネーミングやパッケージの違い、あとその果物、商品を作ったときのよく言われるドラマ、物語。やはりそういうことがお客さんから満足してもらえると。ただ適当に作ったんじゃなくて、この果物は一回一回われわれはこのように努力してこのように心を入れて、今やっとできあがったんですよ。あなたのためにこの1 個を作ったんですよと。だから鋏を入れて収穫してくださいという付加価値の作り方を、われわれはやっていかなければならないと。あとは、なんだかんだ言っても、やはり元は農家なもんで、そこにあるトイレが汚くても、まあまあこんなもんだろうなと、駐車場が砂利になっていても、まあこんなもんだろうなというのがあったんですが、やはり観光果樹園となると、観光施設の一つなんで、他の施設、今回できたこちらアグリパーク、こちらを利用されてから足を運んでこられる、食育センターに行かれた方が来られる、よそのホテルに泊まられた方が来られる、すべて新潟県の観光地なんで、その観光施設を利用した人が、これ農家だからしょうがないよねというのは、今の時代には許されない。やはり他の施設と同じ程度の、できなくても、せめてきれい感を出すとか、何か見えないところでお客様の満足するかたちを作っていかなければだめじゃないかと思っております。あと、それにまたプラスするのは、日本はホテルグレープガーデンの駐車場と入口University of NIIGATA PREFECTURE 22