ブックタイトル平成26年度公開講座記録集

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平成26年度公開講座記録集

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平成26年度公開講座記録集

第2回公開講座 新潟における果樹農園の展望●お客様のニーズの変化への試行錯誤ところが、今まではそれでよかったのですが、お客さんが求めるのが徐々に変わってきていまして、果物を自分で採るということは、今までですと、採る楽しみがあったり、隣近所に私が採ったものだよということでプレゼントしたりできたんですが、今ですと、スーパーでもどこでも新鮮なものはたくさんありますので、それ以上のものを求めるようになってきた。当園は立地条件が良くないので、お客様を迎えるためには最低限、駐車場の整備はもちろん、トイレ、お客さんが休む若干のスペース、等々を準備する必要がありました。当初、私がやる前までは葡萄がメインだったので8 月のお盆から10月10日の体育の日まで、秋の果物狩りのシーズンの約2 ヶ月間の観光農園ということで行っていました。駐車場であれ、トイレであれ、備品であれそれぞれ片付ける必要がありました。これをもっと有効利用するために何かいい方法はないかなということでいろんな方に相談したところ、それだったら、白根は複数の観光農園があるからどっか一箇所でまとまってやればインパクトがあっていいんじゃないですかという話があったんです。まわりに声をかけたところ、やはり自分が作ったというプライドがありますので、一緒に販売は難しいと。じゃあ国道からうちに入ってくるのに、約2 キロから4 キロぐらいかかるんで、そのルートを何とか観光果樹園、直売所も含めてできないかということで声をかけたんですけど、やはり先ほど言った駐車場の整備や、またトイレの整備ということで非常に経費もかかる。果物を販売して利益を得てもみんなそこに消えていってしまうからという話で、それもできなかった。あと何をやるかというと、自分で努力してシーズンをひっぱるしかない。では秋の果物狩り以外にどうやってシーズンを引っ張るかということで、当初は7 月の半ばぐらいから葡萄の収穫ができたので、その前の6 月に隣山形県のさくらんぼを導入すればいいなということも考えたのですが、やはり1 年間勉強して作業して1 ヶ月のシーズン延長はあまり合わないと考えた。あとやはり雪国ですので、寒い時期に向かってできればログハウス調に建物を作り変えたりと、ただこれはリスクがありすぎるなということで。●イチゴの導入へやはりその頃、葡萄と桃と梨を作っていたのでまあ新潟県の三大フルーツがあるもんですので、あ、りんごもその時やってたな、名前が白根グレープガーデンですけど、フルーツ&白根グレープガーデンと、夢は大きく「新潟フルーツランド」という商標も取ったんです。でもシーズン的にはみんな秋なんで、大変だということで、またサブタイトルのフルーツランドを降ろしまして、やはり白根グレープガーデンで走っています。なんかいいものがないかなという中で、昔から私はいちごに非常に興味があって、いちごは皮を剥かないでそのまま食べれる。たまに嫌いな方々もいるんですけど、特に年配の方々、なぜかというと歯茎の間に種が挟まると痛いそうで、そういうのはあったんですけど、だいたいみなさん好きだと。それで私も勉強不足だったんで、いちごはだいたい6 月の上旬に収穫して終わると思ってたんですけど、研修に行って話しを聞いたら、いやそうじゃないよと。12月ぐらいから採れて、5 月のゴールデンウィークぐらいまで半年間取れるよと。これはすごいフルーツだなと。野菜なんですけど、一応くだものみたいなということで、それで平成9 年の年に導入してやったところ、非常に好評でよかったんです。その頃は、12月のクリスマス前くらいから採れるのは新潟県で初めてだったので、まさか冬の新潟、雪の中でイチゴ狩りはできないでしょうという話がありましたけど、いや、本当にできるんですよということで、お金がないもんですから、それを宣伝効果に結びつけるため、また新潟県で初めてそういう施設を導入すれば、腹の中では、若干県から補助金が出るんじゃないかなと下心もあったのですが、残念ながら1 法人だったために、補助金はまず出ないと。運よく融資してくださるところがあったので、一応ハウスを建ててね、ちゃんとしたんです。多分新潟県で初めてのハウス栽培のイチゴ狩り園なので、ニュースになるだろうと思ったところ、非常に宣伝効果があった。そして苗を植えたのが約2 万本。一人が一株から500グラムぐらい取ると、食べ放題にすると一人がだいたい1 キロ食べるんです。だいたい300グラムのパック3 つ。そうすると、1 万人の人は対応できるなと思ったんですが、やはり技術がなかなかついていかなかったので、1 株から200グラムぐらいしか採れない。そしてお客様が来れば、赤いイチゴがないも21 University of NIIGATA PREFECTURE