ブックタイトル平成25年度公開講座記録集

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平成25年度公開講座記録集

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平成25年度公開講座記録集

第2回公開講座 ふーど工房ゆうこケーキは長いままだと衛生面が悪いから、今はちょうどカップケーキのいい入れ物があるから、あれで1 個ずつにしたら衛生面もいいし、お酒もうまく刷毛で塗れるんじゃないかということで、隣のお父さんに相談をしながら、来年度に向けて、試しています。三条市では、研究費として500万円までの助成金があるので、ちょっとそこも狙ってみようかなと。市長も経済部長もいい方で、「五十嵐さんに合う助成金があれば探しておいてよ」というふうに、市長が経済部長に頼んでくださるぐらい、いろいろな意味でご協力していただいています。来年はお店を作って1 年目、4 坪のハウスでやっていたのとは全然違います。かかる経費も違いますし、返済金もあります。今年の冬についてはスキー場で、湯沢の駅で売られる笹団子を出したりします。写真は私のメンバーです。この5 人で1 日1000個は楽に作ります。5 月、6 月は1 日1000個なんか楽に出ます。ただ、これが本当に7 月の声を聞いた途端に、八木ヶ鼻から落ちるぐらい下がってくるので、そういった意味では、それだけ笹団子の時期というのは、1 年中作ってはいるけれども、やっぱり端午の節句までなんだということです。新潟県の中でも、お土産であれば、新潟駅で10人に5 人は笹団子を持って帰っていますので、1 年中売れるんですが、地元でいくとやはり端午の節句、新潟であれば蒲原祭り、そこら辺までが笹団子の時期であって、あとは落ちるんだなというのが、今年初めてお店ができて、それを経験しました。来年に向けては、いろいろな意味で計画性を持ってやっていかなきゃいけないなというふうに思っています。これからどうしたいかということになりますと、私は若い方に笹団子を食べていただきたいです。昔から笹団子を食べて育ったご年配の方はいいんですが、私は今、下田の小学校5 年生に米粉の授業で、笹団子づくりを教えています。あんこを丸めていって、団子も測っていって、笹にくるんでふかして食べるところまでやっています。昨年は、下田中学校の3 年生全員に、こねるところから始まって、ふかして食べるところまで教えています。そうしますと、中学3年生の感想文の中に、全体で10%ぐらいは自宅でまだ作っている方がおられるんですが、自分のものでないと思っていたと書いてきます。家の人が作るけど、そんなもの食べたことがなかった。でも自分が作って、ふかしたてを食べたときに、こんなにおいしいものだったという感想文がありまして、5 年生の子どもたちも、40人のうち5 人ぐらいは家で作っていましたけれども、自分たちがササスゲを使って巻いた、熱々のものを食べるということが、どんなにおいしいものなのか、分かっていただいたようです。おとといは三条市立大崎中学校の1 年生が、総合学習の授業で私のお店へ来ました。調べたものはサツマイモの笹団子。「なんで」と言ったら、「おいしそうだったから」と言うんです。彼女たちと「何に一番気をつけますか」「異物混入でしょうか」「何に注意しますか」「やっぱりおいしさが変わっちゃいけないと思います」といったやり取りをして、最後にふかしたてを食べてみてもらいました。「おいしいですね」だそうです。今の人たちは、ふかしたてって食べたことがないんです。笹団子は冷たいものを売っているのが当たり前になっちゃっているので、お店に来た人がたまたまふかしたてに当たることがあるとき「家で作ったときにはふかしたて熱々を食べれますけれども、今こういう状況の中だと、ふかしたていただけるってないですよね」と話をするんです。子どもたちから「こんなにおいしいんですね」という言葉を聞いたときにすごくうれしいです。やっぱり若い方に笹団子を食べてもらいたいと私は思っています。そのためには新潟駅であるとか、笹団子研究会であるとか、また、小学校、中学校のイベントにはどんどん出席をして、ごんぼっぱの笹団子であっても、ヨモギの笹団子であっても、新潟県の1 K 5 Sに入っているこの笹団子を、地元でできる、新潟県にしかない笹団子を皆さま方から味わっていただけるということを、一人でも多くの方に知っていただければ一番ありがたいなというふうに思って笹団子を作っています。19 University of NIIGATA PREFECTURE