ブックタイトル平成25年度公開講座記録集

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平成25年度公開講座記録集

平成25年度新潟県立大学公開講座「新潟における食の風景」に、私のお団子用に30アールぐらい作ってもらっています。もち米は100%下田産ですし、オヤマボクチも下田産で、なるたけ食材にこだわっています。きんぴらごぼうは江南区のカガヤキ農園さんから買っております。三条ではゴボウというのが手に入りづらいのです。ニンジンも時として津南の雪下ニンジンであったり、なるたけ安全な食材を提供していきたいと思っています。あんこについても、自分のところで煮れば一番いいんでしょうけども、豆を浸す、そして煮る、あんこにする、ものすごく時間もかかる。あん練り機みたいなのがあればいいんでしょうけれども、量が少ないとむだになったりするので、北海道産小豆を使っている地元のあんこ屋さんに頼んでいます。サツマイモについてですが、下田は守門岳の火口の火山の土質でして、茶色です。どうしても黒いと甘味がのらないんですが、下田は全部茶色、私の畑もそうなんですけれども、茶色の土質ですので、サツマイモの栽培にはものすごく適しています。下田の国営畑という、国で作った畑があるんですが、サツマイモはほとんどそこで作られています。私は白い太白というサツマイモ、あとはムラサキイモというサツマイモ、ベニハルカも試してみましたが、一番いいのはベニアズマで、一番甘いです。ホクホク感を残しながら、サツマイモ感をなくさないように、私の加工場であんこにしています。みそも、下田に加工場がありましてそこで作ります。そのみそを私たちの加工場で工場長が煮て、オリジナルのおみそになっています。オヤマボクチの葉は、こんな大きい葉を若いときに採ると先ほどの緑色のものになります。これはすごく大きくなって、秋を過ぎますと、私の背の高さよりも大きくなります。これをみんな筋も全部煮てしまうんですが、それをミキサーにかけて、粉にまぜます。この青さ、本当に色鮮やかといいますか、ひと目でヨモギとオヤマボクチの差が分かると思っています。●皆さんとの出会いここからは私が起業してからの出会いをお話しさせていただきたいと思います。今日この場所に立っているのも、新潟駅で販売をしているときに、天地豊作さんという、駅中に飲食店さんがあるんですが、そこの社長と知り合いまして、そうしたら、「五十嵐さんのことをご紹介しておいたよ」と。「誰にですか?」「いや、私の知り合いに。」。それが山中教授だったんです。この中にも私のお客さま、偶然に新潟駅で買っていただいた方もいらっしゃいます。ここの大学の方だとは知らなくて、私のサツマイモを買っていただいていました。それも本当に出会いで、私が起業して、新潟駅に立たなければ、幾つもの出会いはなかったなと思うんですね。私は前職のときに、経理も含め、営業をしておりましたので、営業するときに、代役は要りません。私は、品物を持って、JRであろうが、商社であろうが、物おじなくアポを取って営業します。すごく営業が好きだったので、初めての方とお会いすること、新潟駅で、新幹線に乗って帰る人をつかまえて売ることというのは全然苦じゃなくて、すごく楽しいんですね。工場長は作る人。「私が作ってるっけ、あんた売り先めっけてこいね。」みたいな、そんな感じでスタートした2 人なんですが、六次産業化の認定を取らせていただきました。今年の春、農林水産大臣がサミットで新潟へ来られました。その1 週間前に北陸農政局長が私のところに様子を見に来られました。その日は局長が「五十嵐さん、来たよ」というんで、「きょうは何なんですか」と伺ったら「きょうはおつきなの」ということでした。写真は林農林水産大臣とのツーショットです。ここで私がすごいことをやってのけたのは、六次産業化では、どうも個人が分が悪いんです。法人ばっかりが助成金をいただくわけです。私はずっと思っていましたから、実はお願いがありますと、この場で大臣に直訴したんです。どうも六次産業化をUniversity of NIIGATA PREFECTURE 16