ブックタイトル平成25年度公開講座記録集

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平成25年度公開講座記録集

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平成25年度公開講座記録集

第2回公開講座 ふーど工房ゆうこンターに電話しました。私、即、行動するんですね。もう全然後先見ずに行動するんですけど、そのときも、女で、農業やっているということで、サポートセンターにはびっくりされたようです。ただ、会社勤めのときに、メールとか、役所書式とかというのは、パソコンで日常扱っておりましたので、普通の農家の母ちゃんたちと違って、全部自分でできます。結局は農林水産省とのメールも全部自分でやってしまう。こんな人はと言われたんですが、8 月15日にサポートセンターへ行きまして、8 月いっぱいで書類を作り、提出し、その10月に認定を受けました。ご主人がやってとか、農業の法人でということではなく、女性が一人で六次産業化の認定を取ったのは、北陸農政局管内では私一人です。三条市長に言わせますと、全国で一人だとおっしゃるんです。そういった関係もあって、個人では農林水産省はなかなかお金を出してくれないんですが、去年はたまたま女性枠というのがありました。2 月に会議に行ったときに説明を受けて、帰り道に三条市役所の農林課に電話しました。そしてこの年の女性枠をいただいて、農林水産省の補助事業で、建設費の40%(30%は農林水産省、10%が三条市)という助成金を取り付けまして、お店の建物ができました。店の前を見ても後ろを見ても山の中なんで、雪も落ち易いように屋根は片なりにしました。中も峠の茶屋風にしまして、椅子もみな手づくりです。魚沼の塩沢の方の手づくりでして、ここではコーヒーだとか、笹団子のセットとかがいただけるようになっています。あのときに、帰りしなに電話をしなければ、この建物は建っていなかったんではないかと思うと、本当に感謝です。六次産業化の認定を取っているというのは、ものすごくポイント数が高くて、私が助成金をいただかなければ、他の人がいただけないだろうという、最高得点のポイント数を持っていました。写真の下にあるのはカボチャなんです。地域の方が売ってもらいたいものを持ってきます。この間はここにクリがあったりしたんですけど、なかなかカボチャが売れなくて、しまいには「もらってってよ」と言われます。そういった意味では、来年は地域の方々が作った野菜をここに置きながら、もうちょっと村の活性化というか、地域の活性化にもつながっていけたらいいんじゃないかなと思っています。●笹団子の材料と作り方次に、笹団子のつくり方をお話します。これは粒あんですね。この色というのは、オヤマボクチの葉っぱ自体の色です。多分、ヨモギはこの色ではなく、もっと濃い緑色と思うんです。それを練り込んでありますので、いわゆるもちの皮の色がオヤマボクチとヨモギの大きな違いだと思います。ヨモギと違うのは、団子のこしが強く、そしてしなやかさがあるというのが、オヤマボクチの笹団子の特徴です。私たちも機械ではなく手作りすることで、自然のよさといいますか、しなやかさを、なるたけ大事にしていきたいなというふうに思っています。ちょっとふかしますと、ここの色がまた薄くなったりするんですが、多分皆さん、ヨモギの笹団子を食べていられる方は、この皮の色を見ても、全然違うとお感じになられると思います。私の後ろに「ごんぼっぱ笹団子」という旗を出して、新潟駅の新幹線通路で売っているんですが、地元の方でヨモギで慣れていらっしゃる方だと、「あら、違うのね」って言われる方もいれば、新潟市内のお年を召した方に「私のおばあちゃんのときは、新潟市内でもオヤマボクチだったよね、ごんぼっぱだったよね。」と言われたこともあります。やはりオヤマボクチの葉自体が、昔は山にすごく群生していたんですが、ほとんどなくなってしまって、私どもの辺りでも、今は休耕田で作っています。農業の流れの中で、今まで山に自生していたけども、今はオヤマボクチを農地で作っていこうみたいな、そんな動きが下田地域や加茂にあります。「うちの笹団子はもち米100パーセント」と書いてありますが、私は、やはり作り手の顔が見えるのが一番いいと思っておりますので、お米は地元の方15 University of NIIGATA PREFECTURE