平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 74/80

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平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」だけではとってもじゃないけれども、たくましい学生っていうものは、なかなか難しい。幸い阿賀野川は、環境学習で日本が誇る環境学舎が来ていらっしゃいま....

平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」だけではとってもじゃないけれども、たくましい学生っていうものは、なかなか難しい。幸い阿賀野川は、環境学習で日本が誇る環境学舎が来ていらっしゃいます。環境学舎が自分で全部やるというのは無理だと思います。大学とのコラボをまずしっかり組んで、そこの主役は学生という形でやっていくデザインがまず必要なんじゃないかなと思います。名前は大変重要なことなんですが、ぼける名前は付けないほうがかえっていいんじゃないか。名前が先にあって、ミッションがあるということもいいけど、ミッションが先にあって、名前が後にあるということも、一つの考え方じゃないかなというふうに思っているんです。水俣がなんで水俣学なのか、それが熊本学になったときにどうなのか。ぼけていますよね。で、四日市がなんで四日市学か。これが三重学になったときにぼけていると思います。決して間違ってはないんですけれども、それと同じようなことがもし阿賀野川と、それから新潟とを考えたときに、同じようなことが言えるのかなっていうような、そういう運命的なことも感じるものがあります。だから名前は、やっていく中で落ち着くと思っておりますが、あまり多岐にわたったもの、欲張って、インテグレーテッドなものをつくろうとすると失敗につながるので、まず分かりやすいこと、なんで環境と人間のふれあい館がこれだけいい言葉なのに、しっくりこないのかということは、二度と繰り返したくないかなという思いで、県立大学は何を目指してやっていくのかっていうこともはっきりしていると私は見ました。まさにこの場が地域連携のプラットフォームにできていて、小田さんという事業者と、山崎さんのNPOと大学の学生がもう既に結び付いて、しかも、ここは市民の方もたくさんいらっしゃる。一緒になっていくっていうことも、やっぱり新潟学ではないかなという感じがしました。いずれ新潟学になっていくし、どっかの日本海なんとかになるとは思うんですけれども、取りあえず原点がどこにあるのか、そういうのを絶対風化しちゃいけない。そこをもうちょっと慎重に考えて、若い人たちとのつながりをやっていって、少しずつ、実践の成功事例を作る。2 ・6 ・2 の法則がありまして、下の2 と言っては申し訳ないけれど、どうにもならない。そこには目を向けない。まず、頑張ろうとする2 を、絶対逃げないようにしておいて、あと、どうしようかな、やりたいけどどうしたらいいか分からないわ、私一人の力ではどうにもならないという6 の半分を割る。それで、6 の半分の3 を、私たちの味方にすれば5 ですよ。5 になったら、あとは早い。で、残りの2 はどうでもいいんで、その次、残りの3 をこっちにして、そういうふうな形になっていくと、おのずとして、この場合、もう大体見えているんじゃないかなっていう気がして。勝手に名前、絶対に付けませんが。そういうことをちょっと考えていただければ、私が今日来た役割を果たしているのかなと思います。◆県立大学への期待発言者 資料館の名前の件については、患者会の方にも幾つかの団体がありまして、私たちの仲間は水俣病資料館っていう名称を要請しましたけれども、一つの患者会からは「そっとしておいてくれ」っていうことで、妥協の産物としてサブタイトルとして「資料館」という名前が付いた歴史的な経過があります。患者の方々の中にも、いろんな考え方があります。熊本も鹿児島も含めて、水俣病問題というのは非常に深い背景と問題がまだまだあるんだ、ingの問題なんだということを確認する必要があると思います。イタイイタイ病にしろ患者さんの数は縮小してきている、私も先日、イタイイタイ病資料館を見てきました。でも、熊本水俣病と新潟水俣病は、まだ万単位の患者さんが、50年たってもまだ手を挙げられない患者さんがいるという現実的問題がある、過去のことでは決してない問題なんです。私が一番言いたかったことは、被害地域に一番近いこの県立大学が、水俣病問題を、あの、間違っていたらごめんなさい、初めてオープンな形で採り上げていただいたっていうのは、非常にうれしく思っています。学生を含めて新潟水俣病問題をアプローチしだしたのは非常に大事なことだと思います。県立大学の公開講座は4 回中2 回しか出ていませんが、残念ながらまだ蓄積はないと思います。いろんな方々を呼んできて発信する程度の段階だと思いますけれども、泉田知事が環境宣言を出したように、University of NIIGATA PREFECTURE 72