平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 66/80

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平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」生に配っているんです。だから、レジ袋は買わなくても済む。その分は新入生などに回してあげると。自転車を4 年間使ったら捨てていくものを全部持ってき....

平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」生に配っているんです。だから、レジ袋は買わなくても済む。その分は新入生などに回してあげると。自転車を4 年間使ったら捨てていくものを全部持ってきて、直すものは直して、新入生にただで100台近いものを配っているし、家電製品もみんな、家電リサイクル法で、お金を払って処分したくないからいろいろ捨てて帰ります。自治会の会長、毎年怒ってくるんですね。そうならば、みんな持ってこい、うちが全部受け取るっていう形にして、大体200近いものが毎年来ます。それを、新学期、町の電気屋さんに、ボランティアで点検をしてもらって、直すものは大学から少し出してもらってみんなリユースさせているんですね。三重大学は年間24 0トンの紙をお金払ってごみとして出していたものを、トイレットペーパー作っている会社と交渉して、大学だけでは足りないからいろんな会社や県と話して年間約600から700トン出すと大体30%以上の、年間使っているトイレットペーパーがただで戻ってきます。年間450万円以上のトイレットペーパー購入費が、3 分の1 、150万ぐらい浮いたので学生の活動基金として還元しています。システムが回り始めたら、面白いほど回っていくんですね。三重大学の問題は、英語ができないんです。で、英語ができないんで、どうやって海外に出るんだっていうと、29カ国81大学と連携組んでいるんで、その大学を経由して中小企業や大企業のところで、1カ月ぐらいインターンシップをして帰ってくると2単位。日本語で十分ですね。相手の企業は、日本語ができる人が来たならば、日本語の社員教育ができるわけでしょうから。国連のCOP10という生物多様性の会議には、アジアの200人近い若者を連れてきて1 週間合宿させて、それで本会議アピールしていくような形です。何か環境にいいことをやったら自分は学籍番号を携帯で出し、サーバーでエコポイントとして貯め1グラム二酸化炭素を減らしたら1 円っていう形にする。半年頑張れば、4,000~5,000円ぐらいがたまるようになります。生協から80万円を出してもらって、ご飯を食べてもいいし、ものを買うときに、ポイントで換算していくと。80万出したけれど、結局元に戻って、1 年後に回収できるので、生協も損する話ではない。で、これを私たちは、いろんな地域にも普及していきたいなというふうに思っております。意識を変えるだけで、電気代で夏場、冬場、3 カ月ずつで11 .6%、4,400万円が浮きました。そこの1,000万近いものをもらいたいなと思うんですが、大学はそれはくれません。三重大学が、四日市学というものを、ただ単に公害をなんとかするということの、過去をほじくるような学問じゃなくて、未来に向けて発信をしていく、しかも主役は学生という形で、あらゆる手法を使っていく。みんなで頑張る三重ポイントで、10%とか減らしたら、元が取れると。3 Rでごみ問題が解決すると。それと、四日市公害という、自然を汚したものは誰だ、関係したのは誰だということで、四日市学が全部その根底にあります。2014 年にユネスコ会議が、名古屋で開催されます。持続可能な教育(ESD)のための10年間という総括で、ここに向けて、四日市学が一つの柱として、今世界の12 カ国300人も集めていこうと思っています。四日市学が世界に向けて、また大きく発信できるようなチャンスが来るので、環境教育で学生が主役になるんだよということで準備しているところです。学生は大体、今のところ、200人ぐらいが入れ代わり立ち代わりで準備を始めています。以上、四日市学が世界に向け発信をするということのノウハウというか、私たちの戦略というものを話をさせていただきました。ありがとうございます。司会:ありがとうございました。では、続いてあがのがわ環境学舎の山崎さんからご報告をお願いします。◆あがのがわ環境学舎の活動山崎 あがのがわ環境学舎の山崎です。朴先生の話を聞いて、われわれがやっていることといろいろ共通点があると聞いていました。われわれは阿賀野川流域で、地域再生という非常に変わった仕事をやらせていただいております。一番最初に始まった地域再生の取り組みが「阿賀野川え~とこだプロジェクト」という事業、正式名称が、「阿賀野川流域地域フィールドミュージアム(FM)事業」と言います。新潟県が始めた事業なんです。何を参考にしたかというと、「もやい直し」という20年以上前に、水俣市で始まった地域再生の取り組みなんですね。University of NIIGATA PREFECTURE 64