平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 65/80

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第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する人を育てよう」です。ものが言える人。税金は払うけど、口は挟まないというようなことじゃなく、きちんとやっていけるような人が欲しい。四日市公害もよく考えてみると、環....

第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する人を育てよう」です。ものが言える人。税金は払うけど、口は挟まないというようなことじゃなく、きちんとやっていけるような人が欲しい。四日市公害もよく考えてみると、環境と経済は仲良い兄弟みたいなものであって、それをどういうふうに持続可能なものに変えるのかという格好のいい材料なんですね。だから、阿賀野川で起きた新潟水俣病に関しても、同じような考察が論理的に組み立てられるんだろうなと思っております。そういう話をしたら、原田先生は、水俣学を超えたねと言って笑っておりましたが、まだ考え方がこうなんだっていうことです。それで、私たちはあらゆるところを全部仲間にしているんですね。社会を構成するようなファクターは、多分こういうものだとは思っています。どこの地域も多分見ているでしょう。三重大学ではMEIPL館オープンしたからおいでと。だから、新潟県立大学もこの場になっていて、これで認識共同体(運命共同体はちょっと濃すぎるんですね。共倒れしては困るんで)という形になってくる。国際関係論でよく使われる言葉なんですけれども。普段は自分の専門的なこと、例えば、生活するのも専門、教えるのも専門、学ぶのも専門。この専門という言葉にあまりこだわらないでいただきたい。自分がやっているところ、きちっとやっている人たちが一緒に集まって、自分が役割分担をしていく。ただ、1 + 1 + 1 +じゃない。1 +1 + 1 + 1 が100ぐらい集まったら、このパワーというものが、1 万とか1 億とかそれ以上にパワーアップしていくので、ここをみんな、ウィンウィンウィンウィンにさせるようなことを考える手段があるとすれば、認識共同体が地域を巻き込んで回っていく、そういうことが一つの四日市学の基本的な考え方としてあります。日本には政策立案をやっていく、アドボカシー的なNPOが少ない。外交音痴な日本にとって、環境を基軸とした外交としたようなものはアジアに通用するよという形で、人を育てて人を当てにして、お金はある程度突っ込めば、いろんな国の環境も良くなっていくと、結局、日本との強いきずなで結ばれるわけでしょうから、日本にもそのメリットが戻ってくる。相手を倒して、自分が生きる時代は終わったので、相手を生かして、自分も生きるという、ウィンウィンウィンというような発想で考えるのが、一つ、四日市学ができたのかなというふうな気がします。三重大学は世界一の環境推進大学にということを、2 年前学長に言わせました。そのときに、学長は「日本一になってないのに、どうやって世界一なんだ」って言いました。2 年前に、エコ大学ランキングというのがありまして1 位になりました。それで学長も何も文句がない。そのあと、あらゆる賞を全部取っちゃうという形で、四日市学を生かすためには、外からの外圧を活用するしかないので、それは賞を取ることしかない。あるいは国連のところとか、国際的なものを利用することになるんですが。まあ、あらゆる賞。もう、全部取りました。で、そういうような形であって、これと少しずつ、みんなから変わっていくと。そこで、学生が主役といっても、学生は気まぐれで、昨日まで、できるって言ったのに、今日できないというふうに、平気で言ってくれるんですね。それはなぜかというと、学生が悪いんではなくて、先生が悪いからなんです。見せないからなんです。見える化をしないからなんですね。口でいくら言っても分からないので、ここは基準を作ったんですね。ISO14 001ってものづくりのものなんですが、大学人づくりですから、ものづくりを人づくりに切り替えれば簡単なんです。で、やることは簡単。PDCAサイクルを回せばいいんです。計画立てて、実行して、評価をして、それで見直しをする。これはわれわれいつもやることなんです。新しいもの、一つもありません。ここの評価のところに学生を入れるんですね。三重大学生協は月間20万枚レジ袋を買って配って、年間70万円のお金がかかりました。それをうちにくれという形にして、180円のエコバッグを新入63 University of NIIGATA PREFECTURE