平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 61/80

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第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する司会 バスツアーから始まる公開講座の第4 回、最終回となりました。バスツアーの成果が県立大学の学生によってパネルになって展示してございます。ぜひご覧いただきたい....

第4回公開講座 阿賀野川流域から発信する司会 バスツアーから始まる公開講座の第4 回、最終回となりました。バスツアーの成果が県立大学の学生によってパネルになって展示してございます。ぜひご覧いただきたいと思います。それから今回の企画に関する写真も展示しました。今日のゲストは先日、環境大臣表彰をお受けになられたばっかりの三重大学の朴副学長。四日市学を提唱されている先生でございます。われわれが考えています、新潟学、あるいは阿賀野川学というときに、四日市学ということを提唱されて、そしてチームワークで、これが重要だと思うんですけれど、横に結んだチームワークで実践をされているのが朴先生でございます。2 番目はあがのがわ環境学舎からお越しいただきました、山崎さんです。3 人目は県立大学の研究の成果からのコメントを、開発経済学をご専攻の国際地域学部の李先生にお願いいたしました。◆四日市学について朴 私、朴恵淑と申しまして、韓国生まれ、育ちで、1983年、目指せ留学生10万人計画のとき日本にやってまいりました。筑波大学でドクターを終え、アメリカのヒューストン大学に客員教員として環境地理学=地球科学で、大気汚染とか、温暖化とかのシミュレーションばっかり4 年やっておりました。数値ばかり見ていると人間おかしくなりそうな気がして、環境地理学という学問をつくって、人文社会的なものなども含めて、政策と環境教育に力を入れております。私の専門は大気環境なので、四日市公害がどうなっているのかを見て国に帰ろうと、95年、三重大学に勤め始めたんです。3 年ぐらいあれば、四日市ぜんそくから始まる公害問題は見えてくるんだろうという気持ちできましたが、今、17年になるんですが、いまだにまだ分かっていません。四日市学はいい仲間がいて成り立ったことです。総合大学でありますので、うちは人文社会的なところ、私があえて人文社会的なところをやっていきたいと思ってチャレンジし、法律、経済、それからいろんな地理学の仲間がいたということ。法学部で、まちづくりが研究できる人と、それと生物資源学部では物質の輸送シミュレーションをやってくれる人がいる。医学部に、公衆衛生学で公害から人がどういう健康被害を受けるのかをやる先生がいた。そういう人たちと30人ぐらいのグループを作って、2001年、四日市学をつくりました。こちらにも縁の深い方だと思いますが、原田正純医師という水俣学の先生と知り合って10回ほど行きましたね。それで、水俣学をつくる意義だとか、何を目指すのかをそっくり勉強することができまして…ああ、誰が何を言おうとつくりなよと、くじけるなよという先生の教えを四日市学の基にしています。四日市学は11 年目になるんですが、本が6 冊、科学研究費補助金も取れるし、文科省の環境教育GP日時:平成24年12月15日(土)会場:新潟県立大学 新学生ホール2階ゲスト:朴恵淑(三重大学副学長)    山崎陽(あがのがわ環境学舎)コメント:李佳(新潟県立大学国際地域学部助教)司会:田口一博(新潟県立大学国際地域学部准教授)第4回公開講座阿賀野川流域から発信する59 University of NIIGATA PREFECTURE