平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 51/80

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第3回公開講座 阿賀野川流域と『阿賀に生きる』を語る一緒に暮らして、ついに完成したということです。大熊 熊倉君は18歳なのに、私は大学教授だのに、酒を飲ませたなと思って、今、反省して…思い出しました。遠....

第3回公開講座 阿賀野川流域と『阿賀に生きる』を語る一緒に暮らして、ついに完成したということです。大熊 熊倉君は18歳なのに、私は大学教授だのに、酒を飲ませたなと思って、今、反省して…思い出しました。遠藤 ハハハハハ。旗野 もう終わったことです。大熊 いやまだ当時はですね、あの、弁明しておきます。大学で1 年生入ってくるときに、一気飲みさせるのを僕ら横で見てて、容認してたんですよ。それが途中から、絶対そんなことしちゃいかんっていうことになって、1 年生の歓迎会では飲ませなくなったんですけども。当時はまだ熊倉君も定時制の高校生だったね。彼を古町へ連れて行って、ガンガン飲ませたりなんかして、悪いことしたなと思っています、ハハハハハ。遠藤 とにかく、集まるべくして集まった人たち、これほとんど奇跡ですよね、うん。このみんなが集まって、3 年間住み込んで、家族みたいにして入っていって。最初は田舎の人なんてほんとに、カメラなんて緊張するでしょう? 普通のカメラでも嫌なのに、ビデオカメラを構えられるわけですから。でも、映ってる皆さんたちっていうのは、ほんとに、もう、そのままっていいますか、日常そのものっていうところで、彼らがいかにこう、おじいちゃん、おばあちゃんの心の中に入っていったんだなっていうのが、すごく分かるシーンがいくつもあって。奇跡的なシーンっていうのが、詰まってるんですもんね。その辺のエピソードで、他にありますか?旗野 映画の前に、結構、カメラマンとか、一人芝居とかで、いろんな人を紹介したりしてたんですね。だから、佐藤さんのところに連れてくと、「旗野さん、今度は何だね、何もんだね」みたいなね、また変わりもん連れてきたかみたいなことはありました。それと、遠藤さんもほんとになかなか、3 人の中では扱いづらいというか、まさに職人塊で、怖い人だったんです。でも、やっぱり訪ねてったほうがいいよって言われて、ある日訪ねましたらね、ほんと酒は好きじゃないんだけど、私が大好きだってこと分かるから、昼からもう、ストーブの上で焼き燗して待っててくれるんですよ。で、乾杯。もうすごく喜んでくれて、あのおっかない顔じゃない人になっちゃうんですね。だから、3 家族とも遊び心っていうのが、面白おかしくって、どっかで余裕があったんじゃないかと思う。だけど一方では、皆さん水俣病の患者であって、原告の1 人だったりするわけですよ。どっちも間違いなくご本人ですけども、ひょっとすると矛盾するような場面もあるんですが、でも人間ってそういうことじゃないかと。加藤作二さん夫婦、あの2 人を見てると、なんでこんな毎日けんかしてるのに50年も一緒だったんだろう7 人のスタッフ (監督・佐藤真さんは2007年9 月逝去された。) 監督 撮影 録音・ナレーション スティール 佐藤真 小林茂 鈴木彰二 村井勇 (1957年生れ) (1954年生れ) (1959年生れ) (1961年生れ) 助監督 録音助手 撮影助手 熊倉克久 石田芳英 山崎修 (1971年生れ) (1962年生れ) (1964年生れ)仕掛人旗野秀人(本職・大工)(1950年生れ)撮影基地 阿賀の家49 University of NIIGATA PREFECTURE