平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 47/80

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第3回公開講座 阿賀野川流域と『阿賀に生きる』を語るは、あの縄文時代の人と今の人間とは血がつながってないっていうふうにいわれてたんですが、ともかく1 万数千年前から人が住んでいて、縄文人の血が一番濃く....

第3回公開講座 阿賀野川流域と『阿賀に生きる』を語るは、あの縄文時代の人と今の人間とは血がつながってないっていうふうにいわれてたんですが、ともかく1 万数千年前から人が住んでいて、縄文人の血が一番濃く残ってるのは北海道と沖縄だそうです。本土の人間は大体、大陸から来た弥生人との混血でできている。だからわれわれのDNAは半分、大陸だということらしいです。これはもう今、DNA鑑定で明確に分かるということで、縄文人の血がずっとわれわれに今も続いているということですね。そういう意味では1 万2,000年前から阿賀野川流域には人が住んでいて、そこで無事な暮らしをずうっとつないで、つい最近まで来たわけです。ともかく、そういう阿賀野川なんですけれども、その阿賀野川をこれだけダムがある川にしてしまったんですよ。河口から只見川筋に17個、連続してダムがあります。昔はここにいっぱい鮭が上っていたのに、これだけ造ってしまって、私から見ると発電のためだけの川にしてしまった。それまでは、縄文人がいたり、みんなそこで魚を捕って食べてたわけですけれども、こういう川にしてしまった。ここでやっぱり言っときたいことが、これだけダムがあって電気をたくさん作ってるのに、羽越本線も只見線も電化されてない。、私が新潟に来たときは、新潟の人はお人よしだと思いました。今の時代になると、電線がないほうが景観もいいし、SLも走らせられるし、ディーゼルエンジンも今は非常に発達してきて、ハイブリッド・ディーゼルエンジンなんてのがあって、排気ガスもあんまり出さなくてスピードも出るし、まあ、電化されてなくてよかったねっていう時代になりつつあります。まあ、何周遅れかのトップランナーになったのかもしれませんけども。このダム群の中で最初に造られたのが、この鹿瀬ダムです。この鹿瀬ダムの電気でアセトアルデヒドを作って、その排水で新潟水俣病が発生したんですね。やっぱり川をなんとも思わない、地域の人のためじゃなくて、中央の東京やなんかが栄えるようにして地域を無視して、そういう形で発電形態を作り上げきたということですね。それでも、この鹿瀬ダムに魚道があるんですよ。こう折れ曲がった魚道が210km(第10位)126億m3(第3 位)7,708km2(第8 位)(909m)(1581m)阿賀野川流域概念図45 University of NIIGATA PREFECTURE