平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 23/80

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第2回公開講座 新潟で水俣学を継承する司会 これより平成24 年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」、第2 回「新潟で水俣学を継承する」の公開講座を始めさせていただきます。最初に学生発表者、特....

第2回公開講座 新潟で水俣学を継承する司会 これより平成24 年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」、第2 回「新潟で水俣学を継承する」の公開講座を始めさせていただきます。最初に学生発表者、特別講師を紹介させていただきます。第1 部では熊本県水俣市周辺における調査報告として、新潟県立大学国際地域学部の地域環境コースに所属する3 名の学生より発表を行っていただきます。最初の発表者が4 年生の丸山誠也さんです。丸山さんは現在、私のもとで水俣病をテーマとする卒業研究に取り組んでおりますが「接続─水俣病と新潟水俣病」という題目で発表をしていただきます。次の発表者が3 年生の渡邉千里さんです。「水俣市周辺を歩く─記憶の風化をどのように防ぐのか」という題目で発表していただきます。第1 部の最後に同じく3 年生の河田翔太郎さんから「対岸の水俣病─御所浦の経験を学び直す」という題目で発表をしていただきます。第2 部では特別講演として、中国文学をご専門にしておられます本学教員、後藤岩奈先生に「新潟水俣病の患者さんのお話を聞いて」という題目でご講演していただきます。それでは第1 部を始めていきたいと思います。丸山誠也さん、お願いいたします。<第1部> 水俣市周辺における調査の報告接続─水俣病と新潟水俣病丸山 私は「接続─水俣病と新潟水俣病」ということで発表をさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。それでは、私が新潟水俣病、水俣病の研究や勉強をしたいと思ったきっかけから話していこうと思います。新潟県立大学の講義の中に、「環境科学概論」という授業がありました。そこで初めて新潟水俣病というものについて学び、そのあとに「新潟県の自然環境」という授業でも水俣病のことについて勉強し、さらに興味を深め、昨年夏、本学に立教大学関礼子教授に来ていただき集中講義をしてくださったときに「環境社会学」を受講し、さらに勉強していきたいな、ということで今は卒業研究のテーマとしても新潟水俣病を取り上げて日々勉強しているところです。ということで、熊本を先日訪問したことも含めて本日は発表していきたいと思います。よろしくお願いします。それでは、「今なぜ、水俣病なのか」ということですが、「最後の救済策」といわれる水俣病特別措置訴訟による申請期限が今年の7 月に終了しました。しかし、申請できなかった潜在患者が多数存在しているというお話を聞きました。はたして水俣病問題をこれで終わらせていいのかどうかという疑問があり、これでいいのかな、というところから入っていきたいと思います。この写真は、エコパーク水俣から見た風景で、右側は未来に希望を願うモニュ日時:平成24年10月27日(土)会場:新潟県立大学 1313講義室報告:丸山誠也(新潟県立大学国際地域学部4年)   渡邉千里(新潟県立大学国際地域学部3年)   河田翔太郎(新潟県立大学国際地域学部3年)講演:後藤岩奈(新潟県立大学国際地域学部教授)司会:小谷一明(新潟県立大学国際地域学部准教授)第2回公開講座新潟で水俣学を継承するエコパーク水俣から臨む恋路島とモニュメント(一部を除き写真は筆者撮影、以下同じ)21 University of NIIGATA PREFECTURE