平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 16/80

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平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」産地は40ほどと言いますが、瓦ロードではバス停も瓦、塀も瓦、シンボルモニュメントも鉛色の瓦です。安田の瓦工場は現在では集約が進んでいるようですが、....

平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」産地は40ほどと言いますが、瓦ロードではバス停も瓦、塀も瓦、シンボルモニュメントも鉛色の瓦です。安田の瓦工場は現在では集約が進んでいるようですが、よく見ると瓦ロード以外でも、町のあちこちで瓦が使われています。国道49号を横断する地下道入口などがその代表ですね。地域で材料が取れ、それを使った技術が伝承されるのが典型的な地場産業。だから大切なのは、製品よりもそれを産む技術なのでしょう。2011 年の会津若松・鶴ヶ城の葺き替えで使われた赤瓦はこの安田産。伝統的な製品だけでなく、培われた技術で挑戦するということが地場産業の真骨頂です。●咲花温泉を見つつ、道の駅阿賀の里へ阿賀野川に沿って国道49号を南東に。このあたりから阿賀野川は新潟県管理区域となり、一級河川ではなかなかない、自然状態の流れに変わります。対岸は咲花温泉。五頭温泉郷は開湯12 00年と言われ、弘法大師伝説もあるほどですが、咲花は戦後すこし経ってから発見された温泉。阿賀野川の岸辺に温泉が湧いている絶好のロケーション。どこの宿の湯も川の前に遮るものなく、みんな地元の経営で家庭的な雰囲気が売りです。しかし宿はほとんどが岸辺に。それ故、阿賀野川が増水すると、すぐに施設も浸水してしまう悩みを持っています。ここから上流は両岸に平野はなく、切り立った山が連なります。一旦増水すると、極端に水位が上がってしまうのです。現在、増水に備えて堤防を整備する話が進められていますが、一方で景観を確保するために、京都の鴨川にあるような「川床」の整備も行われようとしています。ときに増水・氾濫を起こす阿賀野川をどのようにつきあって行くか。いま、その知恵が試されているところです。昼食場所とした道の駅阿賀の里は、阿賀町旧三川村に入ってすぐの川岸にあります。敷地内に阿賀野川文化資料館があるのですが、現在休館中。上流の三川駅前からここに向かう阿賀野川ライン下りは2011 年新潟福島豪雨で土砂が堆積し、こちらも運休中です。道の駅には駐車場・レストラン・みやげものの売店のほか、魚市場も併設されています。どんなものが売られているのかを見て考えてもらうのが、本来の目的です。結論を言ってしまうと、道の駅には日本海直送の魚はあっても阿賀野川の魚はない。また、山菜やきのこの宝庫であるのですが、それらもほとんど売られてはおらず、レストランのメニューにもないのが現状です。ここも松浜市同様、阿賀野川の隣にある咲花温泉の名残雪阿賀野川文化資料館くまモンの左側マイクに注目!University of NIIGATA PREFECTURE 14