平成24年度新潟県立大学 公開講座

平成24年度新潟県立大学 公開講座 page 14/80

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平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」にもと思いましたが、割愛いたしました。● 新潟県立環境と人間のふれあい館(新潟水俣病資料館)阿賀野川から直線距離で8 キロ。福島潟のほとりに1995年....

平成24年度新潟県立大学公開講座「阿賀野川流域から世界へ」にもと思いましたが、割愛いたしました。● 新潟県立環境と人間のふれあい館(新潟水俣病資料館)阿賀野川から直線距離で8 キロ。福島潟のほとりに1995年開館したのがこの資料館。四大公害病関係の資料館としては、2012 年4 月、富山市に県立イタイイタイ病資料館が開館し、名称・内容・陣容はそれぞれながら、4 か所それぞれに揃いました。当日は館長以下、職員の方に館内を案内いただきながら見学いただきました。到着が遅れたため、用意いただいた映画を見ることができなかったのが残念でしたが、これまでに訪問したことがある、という方はほとんどおらず、貴重な経験になったのではと思います。「深刻な紛争の発生している地域において、研究の学問的独立性を維持しつつ、調査遂行を可能にするようなテーマ設定をいかに行うかということについての困難さ」飯島伸子ほか編『新潟水俣病問題 加害と被害の社会学』1999年、あとがきの一節(282頁)です。新潟水俣病とも当然向かい合うことになる、阿賀野川の問題を考えるために、企画に先立って水俣、四日市、富山の各資料館をはじめ、災害史として北海道の奥尻島津波館、長崎県がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)、また、重い後遺障害が今でも癒えることのない広島・長崎の原爆資料館や祈念館等を訪ね、また地域の方にインタビューしました。それぞれに語り継ぐことの大切さは当然ですが、一方で経験者から次の世代にどのように引き継ぐべきか、また、いまもって苦しんでいる多くの人たちに私たちはどう接するべきなのかは、どこも大きな悩みのようです。例えば水俣で工場排水が原因であることを確定させたのは、猫に排水を与えることで神経症状が発生することを証明したことが決め手ですが、越後府櫓(復元)新潟県立環境と人間のふれあい館富山県立イタイイタイ病資料館三重県環境学習センターUniversity of NIIGATA PREFECTURE 12