県立大学の学部・学科構成

県立大学の学部・学科構成

*平成31年度までは40名

学部名 学科名 入学定員 収容定員
国際地域学部 国際地域学科 180名 720名
国際経済学部 国際経済学科 90名 360名
人間生活学部 子ども学科 50名* 180名
健康栄養学科 40名 160名

国際地域学部の特色

国際地域学部”Faculty of International Studies and Regional Development”では、グローバル化の進行が国際社会のみならず地域社会にも影響を与える中、国際的に活躍でき、グローバルな視野をもってローカルな課題に取り組む人材を育成することを目指します。そのために、1学部1学科3コースの学際的な学部学科構成を採用しています。また、高い外国語活用能力のある人材を育成するため、グローバルな環境で英語が使える学生の育成を目標とする英語教育プログラム「ACE(Academic Communicative English)」をはじめ、ロシア語・中国語・韓国語を初めて学ぶための科目、海外英語研修や実地研修などの「海外研修」を配置します。さらに、情報リテラシーなどの「基本技能」、現代人に必要な豊かな教養を身につける「現代教養」、国際地域学部の共通のベースをつくる「学部共通科目」を配置します。

2年次開始時に学生の希望に応じて、国際関係、比較文化、露中韓の3つのコースに分かれて専門の科目を学びます。それにより、自分の関心にあわせて専門分野の学修や研究を深めていくことができます。
国際関係コースでは、政治・経済の視点から現代社会が直面する諸課題を検討し、国際社会の平和と発展のために貢献できる人材を育成します。
比較文化コースでは、異なる文化や言語の比較・探求を通して、地域の国際化や国際交流に貢献できる人材を育成します。
露中韓コースでは、ロシア、中国、韓国のいずれかの言語を習得し、文化や社会を理解することによって、国際交流の中核となる人材を育成します。ロシア、中国、韓国の現地で行う「海外語学研修」に参加することもできます。
各コースとも4年次に学修・研究成果のまとめとして卒業研究を行います。
以上のほか、中等教育の教員として十分な知識・技能と高い語学能力をもつ教員を育てるため、中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)を取得できる科目を配置します。

国際経済学部の特色

国際経済学部(”Faculty of International Economic Studies”)の教育目的は、「国際的視野から経済・産業・企業の仕組みを理解する専門知識を有し、情報分析力、確かな語学力・国際コミュニケーション力を有する人材を育成する」ことです。こうした教育上の特色を実現するため、具体的な教育のフレームワークは以下の通りとします。

まず、「国際的視野から経済・産業・企業を理解する専門能力を有する人材を育成する」ために、専門科目として経済学の知識、理論、分析手法を学ぶ教育について、体系的かつ段階的に修得できるカリキュラム構成とします。そのため、共通科目としてミクロ及びマクロ経済学等の基礎理論とその応用である公共経済学、産業経済学等を配置するとともに、二つのコース選択を前提に重点分野により絞った国際貿易、国際金融等の国際経済コースと地域イノベーション政策、地域環境論等の地域経済創生コースの専門科目を設けます。なお、地域経済創生コースの履修に際しても国際的視野をもって地域経済に関して修学することが求められます。これは、国の中の地域は海外の国や地域とグローバルに結び付き、経済的発展を遂げているからです。したがって、関連する両コース科目及びコース共通科目をバランスよく履修することを学生に奨励します。

また、「情報分析力を有する人材を育成する」ために、統計データを用いた計量分析やビジネス現場等におけるデータの処理・分析に必要な基礎力を高め、実践的な分析能力を身に付けることができる科目構成とします。

さらに、「確かな語学力・国際コミュニケーション力を有する人材を育成する」ため、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に伸ばすことを主眼とする一般英語プログラムを1年次に履修することに加え、1年次後期から2年次にかけてCLIL(“Content and Language Integrated Learning”(内容・言語統合型学習))の手法を導入した外国語(英語)によるコミュニケーション力を養う実践的英語教育を行います。また、2年次以降において露中韓言語科目を選択必修とし、これら地域に関連の深い他の専門科目、教養科目の履修と合わせて、その修得、文化社会経済への理解の深化を図ります。同時に、外国語学習の動機付け、運用力の向上を目指し「海外研修」を実施します。さらに、経済学は国際的にも広く普及した学問分野であり、理解と実践応用を英語で行えることが即戦力発揮に極めて有効です。こうした観点から、2年次以降に専門科目の一環として英語による講義科目を多彩に設けることとします。

人間生活学部の特色

人間生活学部” Faculty of Human Life Studies”は、人間についての探求と深い理解に基づいて、育と食を中心に豊かなヒューマンライフを創造し、地域社会の発展と人類の福祉に貢献できる人材の育成を目的とします。

少子高齢化の進行や地域コミュニティの崩壊、国際化の進展や価値観の多様化のなかで、私たちの生活が大きく変化し、さまざまな課題が発生しています。なかでも、少子化に伴う次世代育成支援、食の安全・安心の推進、共に支え合う福祉社会の実現は重要な課題です。そして、“食育”という言葉に端的にあらわれているように、食と育の問題は密接に関連しています。

 

人間生活学部は、真摯にいのちをみつめ育と食を中心に地域の生活の質の向上に貢献する人材を養成することを主眼とし、子ども学科” Department of Child Studies”と健康栄養学科” Department of Health and Nutrition”からなっています。
子ども学科は、人間形成に最も重要な幼少期の保育を担う保育士と幼稚園教諭の養成を中心に、地域における子育て支援など子どもの育ちと福祉に貢献できる人材の育成を目指します。
健康栄養学科は、人間の生命と健康の基本である食に関して、管理栄養士、栄養教諭としての知識・技能を修得し、健康づくりや健康維持・回復に総合的に対応できる人材の育成を目指します。

 

人間生活学部では、学部共通科目で、人間生活の基本を学ぶため「人間生活学概論」「生活構造論」を配置しています。同時に、人間の育ちや心を理解するための「対人援助の心理学」、食や健康を理解するための「食と健康」「生命のしくみ」などの学部共通科目を学ぶことによって、学部が目指す基本的知識・技能を身に着けます。そして、各学科の専門科目で高度な専門的知識・技能を修得します。

また、人間生活学部は、人間関係を大切にし、教員と学生、学生どうしの、地域社会との人間的交流をはかりながら、豊かな人間性をはぐくみます。豊かな人間性に裏打ちされた高度な専門職の育成をとおして、地域社会や人類の発展に貢献します。

子ども学科の特色

子ども学科では、深い人間理解に基づいた人間的知恵と幅広い教養、高度な専門的知識を持って、人間形成の最も重要な乳幼児期の保育の現場で中核として活躍できる人材の育成を目指すとともに、地域における子育て支援などの子どもの育ちと福祉に貢献できる人材を育成することを目的とします。

健康栄養学科の特色

健康栄養学科では、生命の尊厳を知り、守るための食育、科学的根拠に基づく栄養・食生活の指導による健康の維持・改善、安全で健康的な食生活の支援によって地域・社会に貢献する人材を育成することを目的とします。